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三浦台は…
まぁ汚いとしか言いようがない
審判から見えないところでつねってくるし、肘打ちしてくる。
8分で20対10の10点差。
ブー
「陵南チャージドタイムアウト！」
「もう！まじ痛いんだけどあいつら！」
「秋山腕から血出てるじゃん、大丈夫？」
「えっ最悪」
「真田も肘から血出てるよ」
「ホントだっ、」
「4番だけじゃないじゃん！皆やってくるし」
8分で流血者2名。
「汚ぇな。てか女って怖ぇ」
他人事な監督。
「Aは、何もされてない？」
柊さんが心配そうな顔をしていた。
「つねられたりはしましたけど、大したことは、」
「そう…ならいいけど、」
「A、ちょいとギア上げていけ。前半だけで片せ」
監督が言った。
「了解。」
前半だけで片すってことは、あと50点くらいあればいいかな
「水口さん、ボール運び一緒にお願いします」
「OK、打つの？」
「はい、生きてるうちに」
「物騒なこと言わないでよ！シャレにならん」
「ディフェンスもガンガン攻めるんで、切り替え早めにお願いします」
「「OK」」
「タイムアウト終了！」
三浦台ボールから。
だが、すぐにパスをカットして一気に攻める。
秋山さんは既にゴール付近に。
「秋山につけ！」
三浦台も秋山さんのところまで全力で戻ろうとする。
ま、私より速いわけないじゃん。
ていうか、秋山さん使わないし。
誰もが秋山さんにパスを出すと思っているだろう。
スリーポイントライン前で急停止し、シュートを放った。
ｽﾊﾟﾝｯ！
その後も三浦台からボールを奪い、スリーポイントを連続で決めた。
「すっげぇ牧…」
「1本も落ちねぇ…」
「百発百中だな…」
「フォームが綺麗だな…」
会場は息を飲んでいた。
ｽﾊﾟﾝｯ！
ｽﾊﾟﾝｯ！
ｽﾊﾟﾝｯ！
ｽﾊﾟﾝｯ！
「すげぇもう8本目だ！」
「スリーだけでもう28点差だ！」
「タイムアウトの後から三浦台1点も取ってねえぞ！」
「つーか陵南も牧だけでやってるだろ」
私だけ…？
違うよ、
次は違う手だろう、次は、次こそは…
何度も同じ手でくると決めつけるのが怖いんだよ
でも、その心理を利用して味方を動かし、私以外にディフェンスが行くように仕向けてる。
いざ、私に来た時は抜かすけどね
人を使うのは当たり前。
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月6日 10時
