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アップを終えて、体育館に来ると前半10分程だった。
「やっぱまだ10分あるじゃん。」
柊さんがボソッと文句を言う。
「おい柊。お前は見たくねぇのかこの熱き戦いを」
何故か、監督が燃えていた。
その時桜木くんがルーズボールを追って安西先生をクッションにしたところだった。
「なっ？！安西先生をクッションに？！
あのクソ赤頭！！俺がシメてやる！！」
珍しい。何でこんなにテンション高いんだこの人。
でも、16対20って…思ったより苦戦してるね。
「見よ！リバウンド王の実力を！！」
「面白い！10番俺がマークしてやる！」
桜木くんにお兄ちゃんがついた。
…が、何故か桜木くんのプレーが止まった。
「ん？キミ、何年？」
「ん？」
お兄ちゃんをまじまじと見る桜木くん。。
「…まさか、(苦笑」
「高校生？」
「ば、バカヤロー！！」
「おい野猿！！ずるいぞてめぇら！OBを連れてくるとは卑怯もん！！！！」
「バカがてめぇは！牧さんはこれでもれっきとした高三だ！！17歳だぞ！！！！」
れっきとした……
「なに、17？」
またしても桜木くんはお兄ちゃんを見た。
「…何が17歳だ！！騙されるかこの野猿！！」
ピピー！
「試合中だぞ私語は慎みなさい両チームとも！」
審判から警告が入った。
「どあほうは死ななきゃ治らない」
と、流川くん。
「やれやれ、」
「困ったもんです」
両監督も頭を悩ます両チームの10番。
「お兄ちゃん、怒ってないといいけど…」
「牧くんになんて失礼な(怒」
怒ってる秋山さん。
「え、ああいうの気にするタイプなの？」
「…意外と」
それにしても怖いもの知らずすぎる、桜木花道。
お兄ちゃんは、桜木くんに近づいた。
そして、次の一言で会場が度肝を抜かれた。
「赤木の方がフケてるぞ」
「牧…！」
「「」」
「あ、そういえば…！」
「みるな！！」
「(…気にしてたのか)」
…お兄ちゃん、やっぱり。気にしてたんだね
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月6日 10時
