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そしてテスト当日。
高校に入って初めてのテストだ。緊張した面持ちで登校すると周りも何となくいつもと雰囲気が違う。
「A、頑張ろうな!」
「うん。炭治郎も頑張ってね」
そう言いながらもパラパラと教科書をめくり最後の確認をする。
HRが終わるといよいよテストが始まった。
テストは二日かけて行われる。
問題の数学は今日で社会は明日だ。
頑張らねば…とAは気合を入れた。
その日の手応えはまずまずだった。
いつものメンバーで昼食を突いていれば善逸が隣りで涙を流していた。
「どぉしよォォ!数学やばいんだけどォォ!」
「…どんまい」
「ダセェな!俺なんか最初からわかんねぇぞ!」
「伊之助、それはそれでどうかと思うぞ」
炭治郎が呆れたように言った。
「Aはどうだったんだ?」
「うーん…応用で少しだけ自信がないところがあったけど…あとは、それなりに解けたかな」
「凄いな!」
クラスでは周りもそんな会話で持ちきりだった。
1日目のテストを終えて少し疲れたAは、それでも明日のために勉強せねば…と図書館向かうことにした。(伊之助と善逸は逃走、炭治郎は家に帰ってやるらしい)
他の生徒もいる中、隅に座ると教科書を広げる。
とにかく歴史て、点を取るような真似はしたくない。というか赤点はどの教科でも回避したい。
そう思いながらもペンを走らせるAだった。
………
……………………
「…少女、竈門少女!」
「っ、!?」
聞き慣れた声にハッと顔を上げれば、Aの肩を軽く叩く煉󠄁獄がいた。
「起きたか。すまない、そろそろ下校時刻になるから…」
「あ…私、寝ちゃって…」
途中まて問題集の問題を解いていたのは覚えている。
…どうやらうたた寝をしてしまったようだ。
外を見ると夕日が差し込んでいる。すぐに日が落ちるだろう。
「下校時刻が近くなったからたまたま見回っててな…君を見つけたんだ。初めてのテストで気を張っていたのではないか?」
「そう、かもしれません…」
「寝不足もあるのだろう。家に帰ったら勉強も程々にしてよく休みなさい。といっても真面目な君のことだ、勉強するんだろうが…無理はいけないぞ!」
「はい…」
ササッと勉強道具を鞄に入れれば煉獄は「焦らなくて良い」と待っていてくれた。
「ふ、何気なく見回っていたが…得をしたな」
「え?」
「君の可愛い寝顔を"久しぶり"に見られた」
その言葉の意味を理解してAは赤くなる。
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)
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