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「む!?不死川はいないか?学年主任から言伝を預かったのだが!」
職員室に響き渡る声…言わずもがな煉獄である。
ちょうど質問も終わっていたので、声が聞こえた不死川は「うるせェ…」と呟き立ち上がろうとしたその時。
とんでもない言葉が聞こえた。
「お〜煉獄。不死川ならそこの応接室で竈門Aと密会中だぜー」
「「!!?」」
宇髄の声である。
密会…密会!?と頭の中でその言葉を反芻したAもガタリと立ち上がった。
教師のくせになんてこと言うんだあの派手男は!
と思っているとドンッ!という音と共に物凄い勢いで仕切りが外された。
「えっ…!?」
「密会…だと…?許さんぞ不死川!!よりもよって職員室で…!Aに手を出すなど、斬首する!」
「違ェよ!何でも鵜呑みにすんなこの馬鹿がァァ!」
皆さん、目の前で(元)炎柱と(元)風柱がギチギチと手を組み合い睨み合っています。
…どうしたらいいでしょうか。(あ、なんか全集中の呼吸音が聞こえる)
「あの…密会じゃないです。…不死川先生に数学の質問をしてて…」
「狭い密室で二人きりとは!良からぬ事を企んでいるのではあるまいな!?」
「いい加減にしやがれボケがァ!」
「(…聞いてくれないし)」
どうしよう…と宇髄を見ると我関せずとばかりに何か調合している。
仕方無いので放置して逃げようとしていたら、二人の間に鋭く竹刀が振り下ろされた。
「!!冨岡先生」
「…職員室で何を暴れている」
冨岡の声にやっと二人が我に返る。
すると煉獄が凄い勢いでAの元にやってきてぐわしっ!と肩を掴んだ。
「竈門少女!大丈夫か!?不死川に何もされていないか!?」
「は、い…あの、数学の質問をしてただけで心配されるようなことは何も無いですので…」
「なら良いが…男と二人きりになるのは感心しないな!」
「ご、ごめんなさい…でも、本当にテストに向けて質問してただけなので…」
「…不死川が手を出そうとしたのか」
「うるせェ冨岡ァァ!手ェ出すわけねェだろうがァ!」
…なんだか職員室がカオスになってきている。
もう帰ってテスト勉強しよ…とAは未だ言い争っている教師たちからそっと離れて職員室を後にした。(帰りがけに宇髄の座っている椅子を蹴ってきた)
色々騒ぎに巻き込まれたりもしたが、テストまでは勉強を頑張った。
煉獄が教えてくれた勉強法もAに合っていたのか歴史には自信が持てる。
数学は…何とか点を取りたいところだ。
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)
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