学生の試練 ページ37
「中間…テスト…」
「うん、五月の終わりに中間テストがあって…あとは七月の終わりに期末テストをやって夏休みになるよ。赤点の人は補習の上で再テストだったかな」
「ひぇ…」
「キメツ学園の先生たち、結構テストに力入れてるから…それなりには勉強したほうが良いかも」
「…頑張る」
煉獄をはじめ、キメツ学園には前世から知っている教師が多くいる。
そんな人達に赤点だらけの答案なんて恥ずかしくて見せられないし、「こいつ馬鹿なんだな」なんて思われたくない。特に煉獄に呆れられたくない!
「早めに勉強頑張る…」
「Aなら大丈夫だと思うよ…?困ったことがあったら相談してね」
「うん、ありがとう」
長い休みも終わり、登校すると早速悲鳴嶼からテストの話が出た。
カナヲの行っていた通り月末に行う中間テスト。
初めてのテストでもあるので、範囲は広くないからしっかり勉強するようにとのお達しだ。
そして昼休み。
「嫌だァァ…テストやりたくないぃ…」
「…善逸が潰れたヒキガエルみたいになってる」
「こらA…でも緊張するなぁ…中学の時みたいな勉強方法じゃ点数取れないのかな」
「テストってうめーのか?」
一名おかしな事を言っているのはさておき。
確かに中学まではあまり勉強困らなかった。
けど、確かに…高校で同じ勉強方法で通用するだろうか…
「…私、数学苦手だから不死川先生の所に聞きに行こうかな…あと、煉獄先生に歴史の勉強の仕方とか聞いてみる」
「いい方法だな!俺も参考にしたいからあとで教えてくれ!」
「うん」
「炭治郎〜Aちゃ〜ん!そのうち皆でテスト勉強しようよぉ〜!」
「…いいけど」
「いいぞ!じゃあ玄弥も誘おう!伊之助もどうた?」
「よくわかんねーけど、行くぞ!」
このメンツで勉強になるのか…?と若干不安に思いながらもAはお弁当をつついた。
そして放課後。
煉獄の手伝いをすべく社会科準備室に行くと、優しく笑って出迎えてくれた。
「竈門少女、久しぶり…という感じではないな!」
「はい。煉獄先生、連休中もお店に来てくれましたから」
煉獄のおかげか連休中の売上がいつもよりかなり良かったのはここだけの話だ。
「前回の続きを頼めるか?」
「はい。…今日で下の段の整理は終わりそうです」
「助かる!」
慣れたように作業に入るAを満足そうに見届けて煉獄も仕事に取り掛かる。
そして作業が一段落すればいつものようにココアを淹れてくれた。
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)
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