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ゴールデンウィーク中、煉獄はなんと毎日パンを買いに来てくれた。
一度にかなりの量のパンを買っていくので流石に食べ切れるのかと思いきや…なんと煉獄家全員が竈門ベーカリーのファンになったのだという。


「知っての通り俺は芋のパンが好きだが…父上はシンプルなブレット、千寿郎はアップルパイ…母上はバターの風味が聞いたクロワッサンが一番好きだと言っていたな!」

「嬉しいです、家族皆さんで食べてくれるなんて…父と母に伝えますね。きっと…喜びます」

「うむ!俺ももうここの味を知ってしまったら他のパン屋には行けんな!」

「…浮気しないでくださいね」

「ぶっ!」


贔屓にしてください、という意味で何気無く言った戯れの言葉だが…煉獄は思わず持っていたパン(今日もイートインスペースでモリモリ食べている…)を吹き出しそうになった。



「しない!絶対に!」

「…?はい(何でそんなに必死なんだろう…)」


ちなみにこの会話を聞いていた炭治郎と禰豆子は遠い目をしていた。


「お姉ちゃんって…無自覚なのかなぁ…それとも策士?」

「いや、たぶん自覚がないだけだと思うぞ…」

「あれで今世では煉獄先生を諦めるって…本気なのかな?どう見ても無理そうなんだけど…」



入学式の夜、煉獄と再会したにも関わらず泣きそうな顔をしていた姉。
聞けば歳も更に離れてしかも教師と生徒の関係になってしまったという。

ならば卒業まで待てばいいじゃないか、と思ったが話はそう簡単ではない。


煉獄はモテるのだ。
とにかくモテるのだ。

改めて情報を集めてみると…告白する者は絶えず、誕生日やバレンタインなどは凄いことになるのだという。
プレゼントの数は宇髄の方が上回る。しかしそこに込められた気持ちが、圧倒的に重いのだ。

つまり煉獄に対しては本気になる生徒が多い。

それを三年間も見せられたら…それは辛い。



ちなみにAにはこの情報はまだ伝えていない。


だが煉獄が女子生徒に大人気なのには気付いているようで、だからこそ辛くなる前に諦めようとしているのだろう。
ましてや今の立場だと世間体もある。



「…Aも色々と思うところがあるんだろうけど。俺は幸せになって欲しいけどこればっかりは本人の気持ちだからなぁ」

「煉獄先生から離れるのは無理だと思うよ、私。だって煉獄先生…肉食獣が獲物を狙うような目でたまにお姉ちゃんを見てるもん」

「……まぁ、うん」



炭治郎はそっと目を逸らした。

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 夢小説 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2023年10月16日 15時

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