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「なんと…雨宮殿か!して記憶は…」
「あるみたいです。、むしろ私や炭治郎よりも早く記憶を取り戻していたみたいな口ぶりで…」
「そうなのか…」
雨宮といえば前世ではAの師範だった男だ。
表向きは柱で煉獄出会った時には既に引退していたが…裏の顔は産屋敷直属の情報担当であり、鬼情報の収集・分析を、行い鬼殺隊に情報を共有し貢献していた。
その実力も折り紙付で、手合わせでは煉獄も倒せたことがない。
おちゃらけたような態度を取る反面…内側では冷静に相手を分析して動いている、そんな印象があった。
そんな雨宮だが…弟子であるAをそれはそれは可愛がっていた。
どれくらいかというと、すっかり気分は父親である。恋仲であった煉獄によく刺身包丁を飛ばしてきたものだ。
そう言えば…結婚の挨拶に行った時にAを娶ろうと思っていた、なんて言っていた気がする。
「……竈門少女!」
「ひゃっ!」
一瞬でそこまで思い出した煉獄は思わず大声を上げた。
「雨宮殿は!歳は近いのだろうか!」
「え?ええと、確か三十くらいかと…」
「うむ!危険だ!ちなみに君が雨宮殿の自宅に行くことはあるのか?」
「ありますよ?近くのマンションに住んでいるので…お土産渡しに行ったり…記憶が戻ったのを伝えた時には二人で過去の思い出に花を咲かせたりしましたし」
懐かしかったな〜と思いながら答えれば煉獄がクワッ!と目を見開いて立ち上がった。
「やはり危険だ!」
「ひっ!」
ぐわしっ!!とAの肩
を掴んた煉獄はかつて無い目力でAを見る。
「年頃の女子が独身の男性の家に一人で行くものではないぞ!せめて…そうだな、竈門少年や竈門妹と一緒に行きなさい!」
「え、ええ…でも…」
「師範と言っても雨宮殿も男だ。…よく覚えておきなさい」
まぁ正直、雨宮がA相手に無理矢理に及ぶということはないだろう。前世の記憶があるなら尚の事。
あれだけ大事にしていた弟子に無体を強いることはないとその点においては雨宮を信頼している。
………が!
「(今の俺の立場では気軽に二人きりで茶などできんというのに…!)」
ぶっちゃけ気に食わないのである。
自分だって目の前の可愛い妻(予定)ともっと二人きりでゆっくり過ごしたいしなんなら今すぐ手を出したい!
抱き寄せてくれてその柔らかそうな唇に口付けしてお持ち帰りして朝まで…(以下自主規制)
それに雨宮がまたこの子を狙うようになったらどうしてくれる!
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)
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