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優しく微笑まれてつい戸惑ってしまう。
「可愛いわね〜!前世で出会ってたら継子にしてたかもしれないわ〜」
「止めとけェ…こいつには過保護な師範がいたからなァ」
「あらそうなの?どんな方?」
「…ええと、気に入らない相手を刺身包丁持って追いかける人です」
「ワイルドねえ〜」
Aの言葉をのほほんと笑いながらワイルドで片付けるカナエがちょっと怖い。
「…ちなみに風柱様…不死川先生も追いかけられそうになりました」
「あらあら、何したの?不死川先生」
「…当時私には人鬼化してしまったけど人を襲わない妹がいて…柱合裁判で妹を連れていた兄と鬼化した妹をお館様の許可なく殺そうとしまして、そこに師範が現れ…」
「まぁ…気持ちはわからなくはないけど指示を仰がずにというのは良くないわね」
「……チッ」
「…あと、兄の頭突きを受けて鼻血を出しました」
その言葉にカナエがぽかんとした後、吹き出した。
不死川がわしっ!とAの頭を掴む。
「俺の黒歴史を思い出させるなァ…お前の提出物0点にするぞォ…!」
「職権乱用です」
「あらあら〜」
のほほんとそんなやりとりをしていれば、今度はカナエに頭を撫でられた。
「ふふ、"噂"の貴女とお話できてよかったわ。もし何か悩みがあれば遠慮なく相談して頂戴ね?女性同士でしか話せないこともあるだろうし…勿論秘密は守るし前世も同じ鬼殺隊だったもの、少しは話しやすいと思うわ。それから…カナヲと仲良くしてやってね」
「(噂…?)はい、勿論です。ありがとうございます」
「フン…とっとと帰れェ」
二人にペコリと頭を下げてAは職員室を後にした。
「うふふ、あれが煉獄先生が溺愛している子ね…芯が強くて良い子だわ」
「ハッ」
「…でもきっと良い子過ぎるのかもしれないわね。今の煉獄先生との関係をちゃんと理解しすぎてて無理に遠ざかろうとするかも」
「止めろォ…煉獄が暴走する」
「ふふ、何かあったら相談に乗りましょうか」
Aが言った後、そんな会話が交わされていた。
帰り道、廊下を歩きながらAは内心首を傾げていた。
「(…"噂"ってなんだろう…)」
思い返してもまだそこまで目立つようなことはしていない。…炭治郎や伊之助、善逸たちと違って(失礼)。
何を噂されているんだろう…と思っていれば曲がり角から見慣れた金髪が現れた。
「む、竈門少女か!!」
「煉獄先生…」
いつも目の前の教師(元夫)は元気いっぱいである。
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)
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