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「あ、あの…たまたま係になっただけで…別に深い意味はなくて…」

「そういうこったァ。煉獄、てめェは深読みしすぎだァ!」

「む、すまん!取り乱してしまった!」

「余計な事ばっか言ってると誤解を受けるのは、こいつだァ。少しは考えろォ」


ポンッと不死川がAの頭を軽く叩けば再び煉獄がカッと目を開く。
不死川の手をペッとはたき落とし上書きするように撫でてやる。


「よしよし、痛かっただろう」

「(もう何がなんやら…)」


多分これ、アウトな案件ではないだろうか。
たまたま職員室でしかも宇髄以外がいないから良いものの…大人気煉獄先生(と不死川先生)に撫でられているのを生徒が見たら…


「(あっ、背後から殺られそう)」


それでも振り払わないのは、撫でてくる手の優しさと心地良さを思い出してしまったから。
無意識に微笑めばその顔を見た煉獄がフルフルと何かを耐えるように拳を握った。


「おーい、そろそろやめとけー。誰か来るぞ。不死川、用が済んだならもう帰してやれよ」

「あァ…御苦労さん。これから頼むぜェ」

「は…い…失礼します。…その、煉獄先生も…」

「う、うむ!気を付けて帰りなさい」







A職員室から出ていくと、煉獄はフーッと長く息を吐き出した。


「クククッ…煉獄、お前どんだけ余裕ねぇんだよ」


成り行きを見守っていた宇髄が笑いながら言った。
絶妙な所で助け舟を出すあたり、止める木ではいたのだろうが…


「む…あの撫でた時の愛らしい顔を見てしまったら…危なかった、あのまま抱き締めて社会科準備室に連れ込んで「あーもういいから」


そこから先は神聖な学び舎で言う事ではない。
というか言ってはいけないだろう。
不死川は横て違う意味でため息を付いている。


「コンプラの壁、壊すなよォ…」

「壊さないように努力はしているが!そもそも愛する妻の制服姿がもういかん。入学式の日初めて見た時には無意識に手が伸びてしまった」

「不死川、通報しろ」

「あァ」


ここまで邪な気持ちを暴露されるといっそ清々しい。
と言っても今世も前世と同じ三人の妻を持つ宇髄も少しはその気持ちがわかるのだが。


「して不死川、頼みがある」

「…断る」

「あの子に悪い虫がつかないよう、それとなく見張りを頼む」

「聞けよォ!」

「何せ彼女は自身に向けられる好意にとても疎いからな!知らず知らずのうちに男子生徒が惹かれてしまっては困る!前世でもどれだけ俺が牽制したことか…」

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 夢小説 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2023年10月16日 15時

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