検索窓
今日:59 hit、昨日:18 hit、合計:31,586 hit

前世の記憶 ページ3

『生まれ変わっても必ずやまた君と生きよう。どのような障害があろうとも、どれだけ難しくとも…俺は君を見つけ、また妻にする。来世でも更に先の来世でも…俺とと君は結ばれる。……煉󠄁獄杏寿郎の名において誓おう!』
 
『…はい。また、貴方と幸せになりたい。どうか来世でも私と結婚してください』







私は、最愛の人と来世を誓った………。





 





「っ!!!」


A布団を跳ね除けて飛び上がった。


今時は令和。
ここはAの自室だ。
Aの家は商店街の一角に位置する竈門ベーカリーというパン屋で、店の裏側には住宅用の家が建っている。

その家の一室で目覚めたAは今入ってきた情報のあまりの多さに頭を抱えて呻いた。


前世の記憶。
そう言ったら周りは笑うだろうか。

それは百年前…家族を鬼に殺され…双子の兄と共に、鬼にされたものの唯一生き残った妹を人間に戻す為に鬼殺隊に身を置き命懸けで戦場を駆けた。
幾人も仲間を失い、上弦の鬼を相手に死闘を繰り広げ…最後は鬼の始祖である鬼舞辻無惨を討ち取り鬼を 世から消滅させた。

そしてその中で出会った……最愛の人。



「杏寿郎さんっ…煉󠄁獄杏寿郎さんっ…!」


Aの恋人であり上官であり…生涯の伴侶…炎柱、煉󠄁獄杏寿郎。
明け星のようにAを導く存在であり、常に寄り添い、Aを支えくれ愛してくれた大切な人。


「どうして、忘れてたの…ううん、今はっ…」


Aは部屋を飛び出すと隣の双子の兄の部屋に飛び込んでいった。


これが、炭治郎とAがキメツ学園高等部に入学する三日前である。




炭治郎の部屋に飛び込むと、額に手を当てて呆然としている炭治郎がいた。


「た、炭治郎…!朝からごめんね、あの、聞きたいことが…」

「…A…俺、…鬼殺隊…そうだ、俺は…」


"鬼殺隊"。
その言葉を聞いてAは目を見開く。
まさか同じタイミングで記憶が…



それから二人は色々と話し込んだ。
やはり二人共前世の記憶が戻っており、内容も一致していた。
驚いたのは…そこに駆け込んできた禰豆子だった。
泣きそうな顔をしながらやってきた禰豆子は、「お兄ちゃん、お姉ちゃん!今度は皆生きてるよ!」と叫んだのだ。


結局記憶があるのは三人。
そしてその膨大な量の情報に当てられたのか、三人はその夜揃って熱を出して一晩寝込んだ。


Aは熱に浮かされながらも最愛の人の顔を思い浮かべていた。

 

…会いたい…杏寿郎さん…

.→←設定(2)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 夢小説 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫音 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2023年10月16日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。