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「世間とかコンプライアンスとか…面倒くせぇよなぁ、この時代は」

「まぁ…でも、昔も家柄とか近所の目とか色々大変でしたから…大して変わらない気がします」

「ま、そりゃそうか。お前もそれなりに苦労したもんなぁ」


名家である煉獄家に嫁ぐということで葛藤したし、子供を身籠った後に親戚のくだらない争いに巻き込まれました。
…そう思うとどの時代にもそれなりの苦労があるのかもしれない。


「ま、昔話も一興だ。思い出話に浸りたいならいつでも付き合うからな、気軽に来いよ」

「思い出話」

「最終決戦で可愛い弟子のピンチに颯爽と立ち向かう素敵な師範の話とか」

「…追い詰められた鬼の始祖に囓られて唾液まみれになる師範の話とか」

「おいコラ嫌なこと思い出させるんじゃねぇ」


そんな軽口を叩きながら雑談をしていれば随分と時間が経った。
そろそろ帰らなきゃ、と立ち上がると暗くなってきたからと家まで送ってくれた。


「師範が紳士」

「馬鹿、前世から俺は紳士な男だ。…お前、俺の前ならいいけど普段は師範呼びは止めろよ」

「…今まで通り雨宮さんでいいですか?」

「パパでもいいぞ」

「……。それはアウトでは?」


現代はパパ活なんてものもある。ましてやAは高校生だ。それこそ勘違いされたらたまったものではない!



「ん、着いたな…お前の母親によろしくな」

「はい。ありがとうございました」

「おうよ。……なあA」


雨宮は珍しく真剣な声で言った。


「…前世に縛られちゃいけない…それは間違っちゃいねぇが…前世からの想いまで否定するなよ」

「……!」

「俺はあの炎柱からお前が逃げられるとは思わねえがな…何かあれば愚痴でも言いに来いや。ついでに飯でも作ってくれ。これ、俺の連絡先な」

「…はい」


じゃ、今度こそまたな〜と手を振って雨宮は帰っていった。








雨宮に会えた事で少し気が楽になったA。
いつものように登校し(炭治郎と善逸はまた冨岡に追い掛けられていたので放置)、HRが始まると担任の悲鳴嶼が思わぬことを言った。


「入学してから一ヶ月…高校生活にもだいぶ慣れてきただろう…そこでそろそろ教科係を決めようと思う」


教科係。
それは各教科の担任の補佐を行う係のことだ。
授業で使う教材を運んだり、プリントを回収して持っていったりと簡単な雑用を請け負うらしい。

各教科に一人ずつ。
担任によっては複数人のところもあるが、残った生徒は委員会に加入するのが決まりだとか。

教科係→←.



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 夢小説 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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紫音(プロフ) - スーちゃんさん» 遅くなりすみません。夢主ちゃんも色々悩んでますが、煉獄先生も頑張ってます(笑) (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 1999karuma@gmail.comさん» 遅くなりすみません。今世ではまた今世ならではの問題が色々ありますからね…幸せにしてあげたいです! (1月26日 4時) (レス) id: 3cb916d102 (このIDを非表示/違反報告)
スーちゃん - 卒業まで付き合うこともキスもできないですね。卒業まで我慢ですね‼️がんばれ煉獄先生‼️ (10月31日 16時) (レス) @page4 id: 75511c09b5 (このIDを非表示/違反報告)
1999karuma@gmail.com(プロフ) - 今世ではどんな試練が待ち受けてるのか…。前世で大変な思いをした分、少しでも幸せに過ごして欲しいですね😍 (10月30日 21時) (レス) @page3 id: 754e2c97e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2023年10月16日 15時

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