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「あっ……」
「よもや帰ろう、などとは思っていまいな？帰さんぞ。まだ雨宮殿はいないのだろう？ならばここにいなさい」
「っ、杏寿郎、さん…で、でも…杏寿郎さんも、任務が…」
「昨日今日は元々非番だ。よほど至急の任務が無い限り呼び出されることはない」
柱は多忙だ(多分…)。
それなのに二日間の休みを貰えるとは、まさかお館様に掛け合ったのでは？とAはそっと視線を向けた。
「俺は柱の地位にいるとはいえ後遺症があるからな。お館様もそれを配慮してくださって以前よりも休みをくださる」
「…そうなのですね」
「まぁ、その分隊士の育成に励もうと思っているが…こういう時間も大事にしたいのでな」
ギュッと腕に力を込める煉獄。
それを聞いて赤くなったAはもぞもぞと体を動かして煉獄に抱きついた。
「…私も…杏寿郎さんと、一緒にいたいです。だから凄く嬉しいです」
「っ……！」
煉胸にすりすりと頭を擦り付けてくるAに、煉獄は理性がぶっ飛びそうになる。
流石にさっき致したばかりなのを思い出し、懸命に欲を抑え込んだ。
「……ご飯、作りますね。さつまいもが余っているので炊き込みご飯とかどうですか？」
「わっしょい！いいな！楽しみだ！」
「…では、すぐに」
もう一度ギューッと煉獄を抱き締めたAは照れ隠しなのかそのまま部屋を出ていった。
「(心頭滅却！心頭滅却！)」
残された煉獄は正座して目を閉じ、ひたすら同じ言葉を脳内で唱えていたとか。
………そしてその夜もAは煉獄に捕まり、抵抗も虚しく余すところなく食された。
翌朝、煉獄の腕の中で目を覚ましたAはまたもや自分が浴衣をかけているだけの状態なのに気付いた。
「おはよう、A。体は大丈夫か？」
「……お、おはよう…ございます」
昨日より意識がはっきりしてるせいか何気ない朝の挨拶が恥ずかしくて。
Aは煉獄の逞しい胸板にそっと顔を埋めた。
「おや、俺の可愛い恋人はどうしてしまったのだろうな！」
「……杏寿郎さんっ」
「顔をあげてくれ！朝の挨拶をしよう、A」
「ん……」
煉獄の手がAの顎を優しく持ち上げる。
目が合うと触れるだけの優しい口付けが降ってきた。
「ん、」
「あぁ、愛い…ほら、もっとしような」
「……ん、もっと…したい、です」
「……そんな蕩けた目をして。本当に、君はいけない子だ」
二人が部屋から出てきたのはそれから数時間後だった。
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柚葉(プロフ) - 心頭滅却！…笑ってしまった(^.^) (2021年9月30日 14時) (
レス) @page47 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます。お誉めいただき光栄です！更新頑張りますね！ (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 柚葉さん» ですよね！あそこで生きていたら…と思うと…生存夢の執筆に力が入ります笑 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 主人公の魅力が最大限に引き出される物語設定、人物設定が素敵です。続きを楽しみにしております。 (2021年9月27日 11時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 泣きながらも、読ませていただいてます。やっぱり生きててほしかった！！ (2021年9月25日 23時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年9月5日 13時
