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昨夜の痛みを思い出して一瞬だけ体を強ばらせたA。
けれどそれに気づいた煉獄が優しく口付けを落とすと安心したように力が抜けた。
「ん、ぁぁっ!」
「っ、まだ狭いなっ…」
ゆっくりと腰を進める煉獄。
昨日とは違い中を擦られる度にじわじわと快感がせり上がってくる。
「痛くないか?」
「…ん、少しっ…でも、気持ちいい、方が…強いですっ…」
「ふふ、そうか。きっと体の相性がいいんだな!」
「あい、しょ…?ひゃぁ、っん!」
煉獄が腰を動かすとAは体を仰け反らせて高い声を出した。
「まだ二回目なのに、俺をすっかり飲み込んでしまって…本当に可愛らしい子だ」
「ふぁ、や…ぁ…!」
揺さぶられて余裕の無いAは必死に煉獄にすがり付く。しかし爪を立てないように、と指先を丸めて首にしがみついていた。
それに気づいた煉獄は優しく目を細める。
「健気なことをしてくれるな…仕置きのつもりだったのに、これでは怒れないだろう?」
腰を掴んで再奥を激しく突き始める煉獄。
二人の肌がパンッパンッとぶつかり合って体液が混ざり合った。
「っき、杏寿郎さ…もう、やっ…!」
「気をやりそうか。では一緒に絶頂を迎えような」
Aの足を抱え、最後と言わんばかりに激しく攻め立てる。
「ひ、ぁぁっ!ぁ、ぁんっ!」
「っく…出すぞっ」
Aが達したと同時に中を思い切り締め付け、煉獄もそれに抗わずに欲を吐き出した。
「……結局何で抱かれたのかよくわかりません」
「よもや!」
あの後、煉獄はお湯の入った桶と手拭いを持ってきて脱力したAの体を清めてやった。
少し回復したAは着物を着直し、煉獄が先程買った芋羊羹を二人で堪能中である。
「あまり男の前では下の話はしてはいけないぞ!」
「……でも、脅しただけです」
「それでもだ!あそこは男の弱点なのだから繊細な話題なんだ!」
「………気を付けまーす」
「棒読みだな!わからないのならもう一度…」
「…すごく、理解しました。以後気を付けます」
「うむ!」
流石に懲りたのか、Aは冷や汗をかいた。
夕暮れになるとAが外を見た。
「どうした?」
「いえ、その」
昨夜は炎柱邸に当たり前のように泊まったが、今日は帰った方がいいのだろうか。
「泊まりたい」と言うのは図々しいのだろうか。
「……あ、あの」
「帰さないぞ」
Aが口を開く前に煉獄が素早くその体を腕の中に収めた。
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柚葉(プロフ) - 心頭滅却!…笑ってしまった(^.^) (2021年9月30日 14時) (レス) @page47 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます。お誉めいただき光栄です!更新頑張りますね! (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 柚葉さん» ですよね!あそこで生きていたら…と思うと…生存夢の執筆に力が入ります笑 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 主人公の魅力が最大限に引き出される物語設定、人物設定が素敵です。続きを楽しみにしております。 (2021年9月27日 11時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 泣きながらも、読ませていただいてます。やっぱり生きててほしかった!! (2021年9月25日 23時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫音 | 作成日時:2021年9月5日 13時