閑話 ページ23
幸いにもAはすぐに回復し、数日後には熱もすっかり下がった。
傷が癒えたというのもあるのかもしれない。
ちなみに騒動を察した雨宮が飛んできた。
雨宮はあの夜、傷が痛み眠れないため胡蝶から鎮静剤と睡眠薬を渡され飲んでいた。だから深く寝入ってしまって気付かなかったそうだ。
「悪ぃな、弟子がんなことになってるのに気付けなくて」
「…いえ…」
なんてやりとりをした。
動けるようになるとすぐに機能回復訓練を始めた。炭治郎も目覚めて七日目で回復し、すぐに訓練を始めている。
ちなみに炭治郎には上弦の壱の襲撃と今回の騒動について話してある。
酷く心配そうな顔で「無事で良かった、俺が寝てる時に大変だったんだな」と言われた。
「…刀、どうしよう」
「うん…俺も上弦の陸との戦いで折ってしまったからな…」
二人は溜息をつく。
ちなみにAは雨宮に相談し、すでに担当の鋼鐵塚に連絡した。…した、のだが。
「…目覚めた後、すぐに連絡した。でも何の音沙汰もない」
「俺もだよ。刀が無いと任務には行けないからなぁ…もう少し待って返事が来なかったらもう一度鴉を飛ばしてみよう」
「…うん。怒ってるのかな」
「無限列車の時に刀無くしたら包丁持って一時間追いかけられたからな、俺」
「……。追いかけられてたね」
今回は二人ともポッキリいったのだ。
もしかしたらAにも包丁が飛んで来るかもしれない。
「(いざとなったら師範を盾に…)」
「…A、お前何か変なこと考えてる匂いがするぞ」
「…………。気のせい気のせい」
ぼんやりと空を見上げた双子は暫くすると訓練に戻っていった。
その夜、禰豆子を愛でて病室に戻ろうとすると丁度煉獄がやってきた。
「む、丁度良かった!」
「…?こんばんは、杏寿郎さん」
にこにこと笑う煉獄を病室へ招き入れて扉を閉めれば、触れるだけの口付けを一つ。
「ん、」
「ふ、今日も頑張っていたようだな!」
「…はい。早く退院して、杏寿郎さんとお出掛けしたいので……」
「っ、あぁ!愛い!そんな君に朗報だ!」
「朗報?」
煉獄はAを抱き上げると自身はベッドに座って膝に乗せる。
「胡蝶に聞いたら、もう退院してもいいそうだぞ」
「……!」
「上弦の壱と例の騒動で長引いてしまったがな!やっと許可が出たぞ!」
ーーーーーー
アニメ、立志編と浅草編良かったですね。
義勇さんの「生殺与奪」と「笑止千万!」が聞けて舞い上がりました。
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柚葉(プロフ) - 心頭滅却!…笑ってしまった(^.^) (2021年9月30日 14時) (レス) @page47 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます。お誉めいただき光栄です!更新頑張りますね! (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 柚葉さん» ですよね!あそこで生きていたら…と思うと…生存夢の執筆に力が入ります笑 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 主人公の魅力が最大限に引き出される物語設定、人物設定が素敵です。続きを楽しみにしております。 (2021年9月27日 11時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 泣きながらも、読ませていただいてます。やっぱり生きててほしかった!! (2021年9月25日 23時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫音 | 作成日時:2021年9月5日 13時