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二人の言葉に、Aは思い出せる限りの情報を話した。
それを聞いた二人の額には青筋が浮かぶ。

…わぁ、部屋の気温が十度は下がったー…。


ぼんやりとそんな事を思っていれば胡蝶が口を開いた。


「この屋敷に入院している以上、Aさんは私の管轄下にあります。許可も得ずに勝手に連れ出すなど…」

「A、このことはお館様に報告することになるだろう」

「…お館様」


そんな大事になるとは思わなかったA目を大きく見開いた。


「あとはこちらで処理しますので、とにかく安静ですよ」


胡蝶はそういうと病室を出ていった。
煉獄は睡蓮が必死に応援を呼んでくれたこと、不死川がやってきて鬼を切りAを蝶屋敷まで連れていってくれた事などを話す。


「……風柱様が…」

「そうだ。君を抱えて蝶屋敷に駆け込んできた」


丁度その時、任務が終わってAの様子を見にきた煉獄がかち合ったのだという。


「…睡蓮、本当にありがとう。睡蓮が応援を呼んでくれなかったら今頃は…」


窓際に止まって静かに休んでいる睡蓮に声をかけるとバサリと羽を羽ばたかせAの体に上に降りてくる。


「カァ!心配シタ!間二合ッテ良カッタ!」

「睡蓮のお陰だよ。……風柱様にもお手紙を…」

「こら。まだ君は安静だ。起き上がることは許さん」


上体を起こそうとしたAの体をそっと押さえ付ける煉獄。


「すぐに礼をしたいなら睡蓮を飛ばせば良いだろう。後日きちんと礼をすると添えて」

「……はぁい」



こうして睡蓮は不死川の元へ飛んでいった。


「少し喋りすぎたな…体は苦しくないか?」

「はい…あの、杏寿郎さんは…」

「俺は隣の部屋を借りて寝たから問題ない!今は自分の事を心配しなさい」

「……あう」

「早く回復するといいな!…そうすれば君を炎柱邸に連れていけるのに。…全く余計なことをしてくれる」

「……何か言いました?」

「何でもない!回復したら逢い引きして甘味屋でまた甘いものを食べよう!」

「…はい。楽しみ、です」


Aは顔を綻ばせて大人しく布団に潜った。






その後、例の三人の隊士は柱の前に呼び出され、お館様から階級を落とす旨の処罰及び減俸を言い渡された。


その際、Aについて「鬼殺隊にいるんだからその治癒の力は隊士のためにある、だからあの女の力をいつどう使おうが自由ではないか」などという発言をして煉獄が怒鳴りつけたとか。


胡蝶と冨岡も不快そうに眉を顰めていたとか。

閑話→←.



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柚葉(プロフ) - 心頭滅却!…笑ってしまった(^.^) (2021年9月30日 14時) (レス) @page47 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます。お誉めいただき光栄です!更新頑張りますね! (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 柚葉さん» ですよね!あそこで生きていたら…と思うと…生存夢の執筆に力が入ります笑 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 主人公の魅力が最大限に引き出される物語設定、人物設定が素敵です。続きを楽しみにしております。 (2021年9月27日 11時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 泣きながらも、読ませていただいてます。やっぱり生きててほしかった!! (2021年9月25日 23時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年9月5日 13時

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