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機能回復訓練をすること数日。
夕方に煉獄の鎹烏である要がやってきて今夜には戻れると伝えてくれた。
それを聞いたAの顔も自然に綻ぶ。
「(早く…会いたい)」
Aは了承の返事と早く顔を見たい旨を要に告げた。
辺りが暗くなり始めると、機能回復訓練に付き合っていた雨宮は帰り支度をする。
「お前も一度帰るか？入院に必要な物、一度取りに帰りたいって言ってただろ」
「……あ、確かに…でも…」
「蟲柱。いいか？」
「そうですね…傷は治ってますし、動きも大分良くなりましたから…むしろ雨宮殿の元で機能回復訓練を兼ねて稽古をするのなら退院していいですよ」
「…え、そんな急にいいのですか」
「はい。というか最近の貴女を見て明日辺りに言おうと思ってました。炭治郎訓と伊之助君が目覚めたら直ぐに烏を飛ばします。このまま退院して結構です」
「…わかりました。お世話に、なりました。…炭治郎たちのこと、お願いします」
まさかこんな急に退院になるとは。
急いで荷物を纏め、睡蓮を飛ばし煉獄に退院して月柱邸に帰る旨を伝えて貰う。
最後に伊之助と炭治郎の病室により、こっそり手を握って治癒の力を送った。
「先に、行くね。早く目覚めて……」
小さく呟いて部屋を出るとAは雨宮と共に蝶屋敷を後にした。
月柱邸に着く頃にはすっかり暗くなっていた。
「…師範、少し遅くなりますが…夕餉を作りますね」
「あぁ、頼む」
Aは割烹着を身に付けると台所へ向かった。
夕餉を終えるとそのまま今後の予定について話し合う。
まずは体を前の状態に戻すこと。
それが済めばまた単独任務が入り始めるだろう。
「落ち着いたら月の呼吸について話してやる。いいな？」
「…はい」
「よし！なら今日はもう寝て………」
立ち上がりかけた雨宮の動きが止まる。
今まで柔和だった表情が一瞬で鋭いものになり、空気が張りつめた。
すぐ横の日輪刀を握りしめる。
「……！」
"それ"を一瞬遅れてAも感じ取った。
直ぐに刀に手をかけて障子を…正確には障子の向こうを息をつめて睨む。
「…絶対に意識を逸らすなよ」
「……はい」
雨宮が一気に障子を開き庭に躍り出た。
それに続くA。
禍々しい気配。
"それ"は庭先に…正確には門の近くに立っていた。
長い髪を一つに結び、こちらを見据えるのは、金に光る六つの目。
「おいおい…マジかよ…」
その目に刻まれし数字は。
「……上弦ノ壱」
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柚葉(プロフ) - 心頭滅却！…笑ってしまった(^.^) (2021年9月30日 14時) (
レス) @page47 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます。お誉めいただき光栄です！更新頑張りますね！ (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 柚葉さん» ですよね！あそこで生きていたら…と思うと…生存夢の執筆に力が入ります笑 (2021年9月27日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 主人公の魅力が最大限に引き出される物語設定、人物設定が素敵です。続きを楽しみにしております。 (2021年9月27日 11時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 泣きながらも、読ませていただいてます。やっぱり生きててほしかった！！ (2021年9月25日 23時) (レス) @page39 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年9月5日 13時
