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「困った子だ。俺がどれだけ君を欲しているか理解していないな」
「ん、…!」
唐突に重ねられる唇。
驚きつつもそれを受け入れていると、舌で唇を突っつかれた。
「っんん…!?」
「口を開きなさい」
「ん、や…」
何かしようとしているのがわかり、咄嗟に首を振ったA。
煉獄は口角をあげてそんなAを見下ろした。
「本当はもっとゆっくり教える予定だったのだが…気が変わった。…A、口を開きなさい」
「っ、や……!」
「悪い子だ…仕方ない、力ずくになるが」
煉獄は加虐的な笑みを浮かべると、親指でAの唇を強引に割った。
突然のことに目を見開くA。
「ん、ぐ…!」
「大人しくしていろ」
そのまま強引に唇を重ねると開いた隙間から無理矢理舌を捩じ込んだ。
「んんっ!?」
驚いたAが逃げようと体を引くが、後ろは障子。ガタンとぶつかるだけだ。更に追い詰めるように煉獄の手がAの後頭部と腰に回り、体が密着する。
「ふぅ、んん、んっ」
煉獄の舌がAの縮こまった舌を絡め取る。
歯列をなぞり、上顎をゆっくりと舐めあげればピクンとAの体が跳ねた。
ここか、と何度も上顎を往復すればAの体から力が抜けていくのがわかった。
「んん、ふっ…ぁ…!」
「おっと」
膝が崩れたAを抱き止める。
腕の中で真っ赤になっているAを愛しそうに撫で、煉獄はその場に座り込んだ。
「初めてにしては随分と蕩けた目をしているが…そんなに良かったか?」
「っは……い、いま…」
「舌を入れたな!君の口内は温かくてとても気持ち良かったぞ?…弱い部分もわかったし…な?」
パクパクと声にならないまま煉獄を睨み付けるA。
煉獄はAの顎を持ち上げると顔を近づけた。
「これから、何度もでもしてやろう…君は俺のものだと何度でも教えてやる。勝手に離れることは許さん」
反論の隙も与えないまま、また唇を塞ぐ。
口内を堪能し、また上顎をなぞってやればくぐもった声が漏れた。
その声に煉獄の欲も際限なく高まっていく。
それを何とか理性で止め唇を離せばAの唇の端からどちらのものかわからない唾液がつぅ、と伝った。
それを丁寧に舌で舐めとる。
「今回はこれで許してやろう。…嬉しい言葉も聞けたしな」
「っは……え……?」
「父上に言い返すとき…「私の煉獄さんを…」と言っただろう?嬉しかったぞ?」
笑う煉獄にAは固まる。
そして記憶を辿った。
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時