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「おーっと!お出ましか」

「…師範?」

「A、俺の父上だ」


その男…煉獄槇寿郎はAたちを見て怒鳴り散らした。


「愚かな息子だ、お前は!それにお前たちもだ!いいか、人間の能力は生まれたときから決まってる。才能のあるものは極一部。あとは有象無象。何の価値もない塵芥だ!」


煉獄と千寿郎が悲しそうに顔を顰め、炭治郎とAの額に青筋が立った。
そこで口を開いたのがお決まり雨宮である。



「よー、元炎柱。相変わらず馬鹿やってんなぁ〜」

「っ!貴様、雨宮!まだ生きていたのか!」

「まぁな。可愛い弟子もとって充実した日々だぜ?」


Aの頭を撫でこ撫でこ…としながら笑えば槇寿郎の目がこちらに向いた。


「フンッ!弟子だと?くだらん!しかもガキで女ではないか!そいつも才能がないまま無駄死にして終わりだ!」

「父上!彼女は俺の命を救ってくれた恩人で恋人だ!そのような言い方は止めてください!」

「はっ、寝言は寝てから言え!大した才能も無い奴が…」

「なぁ、槇寿郎。お前、今何のために生きてんの?」


雨宮が口を挟んだ。


「奥方が亡くなって…その奥方が腹を痛めて産んだ息子を稽古もつけてやらず愛情も与えず放置、罵詈雑言を浴びせ?自分も引退表明も出さずに勝手に辞めて?息子に尻拭いさせて。それからなんだ?酒に溺れて毎日ぐーたらして、家事もせず才能がないだの塵芥だの言ってるだけ?はは、お前何のために生きてんの?ただの老害じゃねーか!」



"老害"という言葉に煉獄たちがギョッとした。
炭治郎はうわぁ、という顔をしてるしAはあー、師範怒ってるなぁ…と他人事のように思っていた。


「き、さま…言わせておけば!貴様に何がわかる!愚かな息子には才能もない!死んで当然くらいだ!」

「ちょっと!あまりにも酷い言い方だ!そんな風に言うのは止めてください!」


耐えられなくなったのは炭治郎だ。
千寿郎が止めるのも聞かず前に出た。


「何だ、お前は…!うちの敷地を跨ぐな…」


その時、槇寿郎の動きが止まった。
炭治郎の耳飾りを凝視している。

ガシャン!と酒瓶が槇寿郎の手から滑り落ちた。


「お前…そうか、お前!"日の呼吸"の使い手だろう!」

「"日の呼吸"?何のことですか?」

「父上?」


炭治郎は戸惑う。
Aも煉獄を見るが、煉獄も戸惑ったように首を振る。

雨宮だけが「やっぱりそうか…」と納得したように小さく呟いていた。




次の瞬間。

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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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