煉獄家 ページ42
「おはようA！」
「……おはよう、ございます」
朝、病室の扉が叩かれたので返事をしたら煉獄が入ってきた。
「迎えに来た！一緒に道場に行こうか！」
「あ、はい」
「ふ、恋仲となったのだからそう遠慮しないでくれ。鬼殺隊では俺は柱で君の上官になるが…その前に君の恋人だ。つまらない遠慮はしてくれるな」
「…恋仲…」
昨日の出来事から一晩。
色々ありすぎてまるで夢のようだ。
煉獄と、自分が…恋人…
「顔が赤いぞ？全く、君は本当に可愛らしい」
「…か、からかわないでください…」
「ふふ、すまない。では詫びだ」
煉獄はAに近づくと自然な動作で顔を近づけた。
あ、と思った時には二人の唇が重なっていた。
「んっ、」
「君の唇は…柔らかいな」
「…あ、朝からっ」
真っ赤になるAの手を掴むとそっと引き寄せる煉獄。
「遅刻すると胡蝶に叱られてしまうぞ」と笑うとAを見ると、Aは静かに頷いて部屋を出た。
「……なぁ、炭治郎。煉獄さん…」
「あぁ…昨日とはまた違う匂いだ」
炭治郎と善逸は庭で腕立て伏せをしながら話をしていた。
伊之助は「まだいけるぜぇー！」と雄叫びをあげているので無視だ。
「……何があったか想像つくけどさ…だって、Aちゃんからも同じ音がするし。お前はいいのか？大事な家族だろ？」
「煉獄さんは兄貴肌で面倒見がいい人だ！俺も嬉しいぞ」
二人の視線の先には、開け放たれた道場の中で反射的訓練をしている二人がいた。
昼休憩の時、縁側で二人寛いでいると炭治郎がやってきた。
「煉獄さん！A！お疲れ様です！」
「うむ！少年も頑張っているようだな！」
「…お疲れ様、炭治郎。お腹は大丈夫？」
「あぁ！もうほぼ治ってるんだ」
「そう…良かった」
鬼と戦った傷よりも人間に傷つけられたその傷の方が重傷だったのでAは安堵のため息を漏らす。
(ちなみに炭治郎を傷つけたのが人間だと知ったAはあとで蹴ってやる！と伊之助と結託していた。…炭治郎に止められたが)
「竈門少年！遅くなってしまったが！俺は君の妹と恋仲となった！」
「……やめてください、そんな大声で宣言するの」
「薄々気づいてました！煉獄さんなら安心してAを任せられますのでよろしくお願いします！」
「…ありがとう炭治郎。でもやめて…」
「うむ！Aを幸せにすると、この炎柱・煉獄杏寿郎の名において誓おう！」
「……しのぶ様、鎮静剤くださーい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 614人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
