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「えん…煉獄、さん…?」

「…A、口付けしてもいいか」

「……え、」


返事を返す間もなくゆっくりと煉獄の顔が近づいてくる。


「っ、待っ…」

「目を閉じなさい。大丈夫だ、力を抜いて…俺に体を預けろ」


言われた通り目を閉じれば唇に柔らかい感触が当たった。
それは数秒触れ合いゆっくりと離れていく。


「…れん、ごくさっ…」

「やっと…君のここを奪えたな」


親指でAを唇をなぞりながらうっとりと呟く煉獄。
その顔の色気があることあること。
先程の口付けと合わせてAの顔は沸騰しそうな程熱くなっていた。


「ははは!真っ赤だな!初々しくてとても可愛いぞ」

「っ〜…!」

「さぁもう一度だ。…A、力を抜いて。口付けの間は鼻で息をしなさい」

「は、はい」


再び寄せられる唇。
その柔らかい感触を感じながらゆっくりと力を抜いて煉獄に身を預けた。


「っん………」

「ふ、そうだ…良い子だな…これから沢山しような」

「っ……は、い…」


抱き寄せられたAは煉獄の腕の中で小さく頷いた。


「あぁ、ちなみに口付けなど序の口だぞ?」

「えっ」

「ふふ…案ずるな。俺が君の体に一から教えてやろう…」

「…………」


何だかとんでもない人と恋仲になってしまったのは?と冷や汗をかいたAだった。







それから、手を取られ二人は部屋を出た。
煉獄曰く部屋の換気は胡蝶の嘘だということだ。

あの胡蝶もグルだったなんて。解せぬ。と頭を抱えながら煉獄と並んで廊下を歩いていれば、その本人が前からやってきた。



「あらあら。やっとくっついたのですね。煉獄さん、良かったですね〜」

「うむ!協力感謝する、胡蝶!」


女の感ですかそうですか。
そんなことを考えていれば胡蝶の視線がこちらな向いた。


「良かったですね、Aさん。せっかくだから明日からの訓練は煉獄さんにお願いしましょう!」

「えっ」

「承知した!可愛い恋人とて手は抜かんぞ…?」


低い声で囁かれてぴゃっ!と体が跳ねる。
真っ赤になって煉獄を睨めば胡蝶が笑い声をあげた。


「あらあら。可愛いですねぇ〜。Aさんは静かで落ち着いていて大人っぽい印象があったのですが…好きな殿方の前では随分可愛らしい顔になるのですね」

「ち、違っ」

「ふ、彼女は元々とても愛らしい子だぞ!」


もうやめて!と柱二人に心の中で悲鳴をあげるが聞いてくれなかった。




そして翌日から、煉獄に甘やかされる日々が待っていた。

煉獄家→←.



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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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