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「…はい、骨折はもう大丈夫そうですね。全集中の呼吸もあってかなり治りが早いです」
「ありがとう、ございます」
「明日から機能回復訓練に入れるでしょう。……ところで」
目覚めてから一週間。
Aは胡蝶のお墨付きを貰っていた。
胡蝶は一息ついてからAを見る。
「煉獄さんのことは、どうしますか？」
「あう……」
この一週間。
端的に言えば、煉獄を避けた。
胡蝶に頼み、然り気無く部屋の出入りを控えてもらったり。
廁に行くなどして部屋から出た際にかち合えば、
「竈門少…」
「…す、すみませんっ、もう診察の時間なので…！」
と逃げてきたり。
例の夢による気恥ずかしさと、怪我を治しきれなかった罪悪感。
そんなものを抱えて平常心を保てる自信がなく逃げ回ってるというのが現状だ。
「…貴女にも色々事情があるようなので無理強いはしませんが…機能回復訓練が始まれば否が応でも顔を合わせますよ」
「…その時は、な、何とか頑張ります」
「私がいれば便宜を計らいますが…」
まぁ、近いうちに捕まってしまうでしょうね、と喉まで出かかった言葉を胡蝶は飲み込んだ。
今の煉獄はお預けを食らった犬のようなものだ。
雨宮に言われた通り、Aが煉獄の体を完治できなかったことに罪悪感を感じているのは知ってるから…最後の良心でAの病室まで突撃しないものの、きちんと話せなくてかなり焦れている。
というか、好いた女と同じ屋根の下にいて避けられていたら煉獄の理性は長く持たない。
炭治郎曰く「ふふ、どのように捕まえて吐かせてやろうか…楽しみだ」などという言葉が聞こえたとの報告もあった程だ。
「では明日の機能回復訓練は午前中に。いつもの場所ですよ」
「わかりました」
まぁ胡蝶曰く「さっさと捕まって喰われてくっつけ」というところなのだが。
なんなら塩でも揉み込んで飢えた煉獄の前に放り出しても良い。
……彼女は暴走する煉獄の良き相方になるだろう。
そんな事を考えながら胡蝶は部屋を出た。
そして翌日から機能回復訓練が始まった。
少女たちに体を押され引かれ解される。
「Aさんは柔らかいですねー」
「んっ、そうかな…でも寝たきりだったから…」
「これならすぐ戻りますよ！」
和気藹々と柔軟をしていればついにやってきた。
「む！早いな、竈門少女！」
炎柱様のご登場である。
「(大丈夫、昨日から心の準備はしている)」
そう言い聞かせたAは煉獄を見た。
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
