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煉獄を家族に紹介するために一緒に生家にきた夢だった。
夢の中では確か煉獄と『深い仲』で…
母も弟妹たちも煉獄とすぐに打ち解けて。
そして………
川沿いを歩きながら『伴侶になりたい』と妻問いをされ……
「っ……！」
待て待て待て。
炭治郎は、確か"鬼は幸せな夢を見せた"と言っていた。
その幸せな夢が…あの夢だったのか？
なら、Aが心の中で望んでいる"幸せ"とは……
「(え、炎柱様と…そういう関係になること…！？)」
いやいやいや。
Aは真っ赤になりながら首を振った。
確かに煉獄からは交際を申し込まれている。しかし柱と一般隊士、名家の長男と炭焼きの長女…到底釣り合わないと断ろうかと考えていた。
…けれどあれが私の本当に望んでいることなら……
「(…駄目だ…当分炎柱様の顔は見られない…！)」
Aは暫くは面会禁止にしてもらおうかと考えながら布団に潜り込んだ。
「よ〜、元気か？」
「……ぼちぼちです」
「ん、元気そうだな」
夕方、雨宮が顔を出した。
「…心配かけてすみません、師範」
「ま、鬼殺隊に入ってれば怪我はしゃーねぇよ。退院したらまた修行な」
「…はい」
上半身を起こしているAを頭をポンポン撫でると雨宮はいつもも変わらぬ口調で言った。
「炎柱は腹の傷は塞がったが内蔵が治るまでもう少し時間がかかる。全集中・常中の呼吸は前より続かねぇ。左目は視力の著しい低下。…だそうだ」
「……そんな、」
Aの顔から血の気が引いた。
治しきれなかった。
その場にいて治癒したにも関わらず、肝心なところで完治させることができなかった。
鬼殺隊の剣士にとって視力や呼吸は必要不可欠なのに。
「…役立たず、私…本当に…」
「馬鹿、顔をあげろ」
悔しくて悔しくて。
目から溢れる涙を隠そうと無意識に俯いたAの頭を叩く雨宮。
「腹の穴を塞ぐだけでも奇跡だ。あいつの命を繋いだのは間違いなくお前だよ。高望みしすぎだ。無理かもしれねぇが余計な責任を感じるな、今はとにかく休め」
「………」
あぁ、やっぱり無理か。
雨宮は心の中で深い溜息をついた。
この子は治癒の力を持つには優しすぎる。
自分では役不足だ。
なら…この弟子を立ち直らせることができるのは……
「(師範として不甲斐ねぇが……チッ、癪に触るが後は任せたぞ…炎柱)」
思い浮かべるのは炎のように燃える心をAにぶつける男。
雨宮は何も言わずにAの隣に座り、頭を撫でていた。
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
