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胡蝶の含みのある言葉に、煉獄は包帯の上からそっと腹部を触る。
穴は…開いていない。
「奇跡ですよ。Aさんの力は。完治とはいかなくても穴は塞がっているのですから……本当に…生きているのが奇跡としか、言いようがないです…」
「れ、煉獄さんっ…！」
胡蝶がそう言うと同時に炭治郎と善逸、伊之助が駆け込んできた。
「よ、良かった…！良かった、煉獄さん！」
「うむ、君たちもよく頑張った！少年、君は腹の傷も深いのだろう？安静にしていなさい！」
「は、はいっ…」
炭治郎たちを見回した煉獄はふと気付いた。
愛しい彼女がいないことに。
「竈門少女は…何処だ？」
胡蝶や炭治郎は困ったように眉を寄せた。
嫌な予感がする。
その時、入り口から声がした。
「あいつはまだ目覚めねぇよ。おそらく治癒の力を使いすぎて深い眠りについている」
気だるげに部屋の入り口にもたれ掛かる雨宮。
煉獄は目を見開いた。
「月柱殿…」
「そう畏まんなくていいぜ。柱は引退した身だしな」
「そ、それで…竈門少女は…」
「死ぬことは…多分ねぇよ。ただいつ目覚めるかはわからねぇ」
動けるようになったら自分の目で確認してみろ、と雨宮は言った。
「っ、申し訳ない…貴方の弟子を…」
「別に怒ってねーよ。鬼殺隊にいるんだ、病院送りは日常茶飯事だろ」
「、ですが…」
「俺はあいつに治癒の力を自分の意思で使えと教えた。…あいつが限界を越えても力を使ったっつーことは…どうしてもお前を救いたかったんだろうな」
「雨宮殿…それは…」
「その左目、潰れたんだろ？炭治郎から聞いた。戦闘中、治癒の力で少しは治ったが…完治はしていない。Aがすべての力を致命傷だった腹の傷に回したからだ」
「………」
「だがお前の驚異的な回復力ですでに傷は塞がりかけている。…目の神経は繊細だからな、今からあいつの力で元通りにできるか、微妙なところだ。多少は見えても視力はかなり落ちているだろう」
今は包帯に覆われている左目。
しかし、何となく煉獄は予想はしていたのであまり驚かなかった。
「……あいつは目覚めたら自分を責めるだろう。治す力があるのに、完治させられなかったっと」
「……彼女の、せいでは…！」
「ま、そうだがな。治癒の力を持つが故の葛藤ってやつだ。気が向いたら慰めてやれ」
「…はい」
「精々、励むこった。…言っておくが、この程度で折れるようならあいつはやらん」
雨宮そう言い残し部屋を出た。
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
