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炭治郎は腹部の傷が深いため即入院。
善逸と伊之助もそれなりに怪我をしたため入院となる。
そして……
「あ、あの。しのぶさん…煉獄さんとAは…」
炭治郎が診察に来た胡蝶に炭治郎が控え目に聞いた。
「二人とも変わりありませんよ。煉獄さんもしっかり生きています。傷も驚異的な早さで治っているのでもうすぐ目覚めるでしょう。…問題は……」
「…Aちゃん、まだ目覚めないのか?」
善逸が心配そうに聞いた。
「あぁ…腕も骨折してるし、体中に傷はあるけど…どれも命に別状はない…。でも、体が凄く冷えてて目覚めないんだ…!」
治癒の力で煉獄の腹部を治した後、目の修復をしようとしたAは力尽きて意識を失ってしまった。
すぐに蝶屋敷に運ばれ手当てを受けたが…何故か体が冷えきり、目が覚めないのだ。
そんな状態が一ヶ月続いている。
鴉の知らせを受けてすぐに雨宮がやってきた。
「おいおい…まさかこんなことになってるとはな」
「すみません、雨宮さん…俺がもっと強ければ…」
「竈門炭治郎か。いやよくあることだ。恐らく力を使いすぎたんだろうな。…命に別状はねぇが、回復のために体が最低限の機能を残して活動を停止している…と思う」
「…はっきりはわからないですか…」
「あぁ。それだけ未知の力なんだよ。なんせ鬼殺隊に治癒の力の持ち主が現れたのは…二人目だからな」
「えっ?」
炭治郎が雨宮の言葉に首を傾げたとき……
「炭治郎さん!煉獄さんが目覚めました!」
アオイの声が聞こえた。
「っ!?」
「行ってやれ。俺も後から行く」
「は、はい!」
炭治郎が部屋を出ていった後、雨宮は冷えきったAの手をそっと握った。
「…さっさと目を覚ませ、馬鹿弟子…起きたら稽古だ。治癒の力もまた鍛え直しだぞ」
目を開くと、見慣れた天井。
薬の匂いから蝶屋敷だと理解した。
「煉獄さん…!お目覚めになりましたか?」
「…胡蝶、か…俺は…」
「貴方は上弦との戦いで重傷を負い、ここに運ばれたのですよ。…覚えていらっしゃいますか」
「………そう、だ…上弦ノ参に腹を貫かれ…!そうだ
他の者は無事なのか!?」
大声を出し、咳き込む煉獄。
胡蝶は水を差し出しながら嗜めた。
「一ヶ月も眠っていたのです。どうか安静にお願いしますね」
「む、一ヶ月も…!なんと…」
「竈門君たちから詳細は聞きました。腹部を鬼の腕が貫通したと。…本来なら死に至るところですが……」
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時