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「あ、あ…あ、そ、んな…」


猗窩座の腕が煉獄の腹部を貫いている。


「死ぬ!死んでしまうぞ!杏寿郎!鬼になれ!鬼になると言え!お前は選ばれし強き者なのだ!」


猗窩座の叫びにAは我に返る。

死ぬ…?


彼が死んでしまうの?



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!




Aの心が悲鳴を上げた。


「伍ノ型 佳月の癒し!」


煉獄は片手で猗窩座の拳を受け止め、もう片方の手で首に刀を食い込ませている。
猗窩座の拳は抜けないから、両者膠着状態だ。
煉獄を切りつけて治癒を発動させる。

鬼殺隊として、煉獄を助け鬼の頚を切る方が先決なのだろう。
だが。


「(私の、力では…折れた腕では無理だ…!なら、炎柱様の傷を…!)」




「炭治郎、伊之助!動いて!お願い!猗窩座を!お願い!!」


Aの必死の叫びに炭治郎と伊之助がはっとなり、同時に走り出した。


朝日がまもなく昇る。
猗窩座が焦りだした。

炭治郎と伊之助が煉獄たちの元に辿り着くまえに、自身の腕を切り落とし、森のなかに走り去っていく。


「っ、炎柱様!」


朝日が昇り、煉獄に刺さったままの腕が塵となり消えた。
ガクンと膝をつく煉獄。


「…竈門少女……すまないな、」

「喋らないでください!すぐ、治します!」


その後ろでは炭治郎が叫んでいた。



「お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんた!強いんだ!煉獄さんは負けてない!誰も死なせなかった!戦い抜いた!守り抜いた!お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!」


その言葉に煉獄はポカンとして炭治郎を見た。


「…炭治郎の、言うとおりです…貴方は負けてない。そして、絶対に死なせない…!」

「竈門少女…もう、俺は」


Aは伊之助に手伝ってもらい煉獄の体をそっと寝かせた。
折れたであろう左腕が激しく痛む。

それを無視して煉獄の腹部に手を翳した。


「…君も、怪我をしているだろう…俺はいいから…」

「っ…う、煩い!あんなに、好きだって言って…抱き締めて、告白までして…死んだら絶対に許さない…!」

「っ…!」


煉獄が大きく目を見開いた。
白い光が煉獄の傷を癒し、少しずつ塞いでいく。


「…この任務が終わったら、返事をするって約束したっ……逢い引きもまたするって!…なのに、死んだら許さないからっ…!馬鹿!馬鹿柱!」

「竈門少女…」

「早く、治癒に合わせて呼吸で止血してください!炭治郎には偉そうに教えてたくせに!自分はできないなんて言わせません!引っぱたきますよ!」

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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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