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「っは！」
Aが目を開くとそこは汽車の中だった。
「…戻ってきた…いや、目が覚めたの…？」
「むー！」
ふと見ると禰豆子がこちらを心配そうに見つめていた。
頭を撫でてやれば嬉しそうだ。
「…禰豆子が、助けてくれたんだね…ありがとう」
「む！」
手首を見ると焼け切れた縄が繋がっている。
鬼の血鬼術なのだろうか……。
炭治郎と伊之助はもういない。きっと先に目覚めて鬼を探しに行ったのだろう。
煉獄も…まだ目覚めてはいない。
「……炎柱様、炎柱様…！」
煉獄の肩を揺すると眉を顰めて唸った後に静かに目が開かれた。
「竈門少女…？」
「…はい。ご無事ですか？」
「む…夢だったのか…」
「恐らく、鬼の血鬼術です。…炭治郎と伊之助は鬼を探しに行きました。善逸も、間も無く目覚めるでしょう」
その時。
ぶよぶよとした肉塊のようなものが車内に湧き出てきて眠っている乗客たちを取り込もうとし始めた。
「っ…！これ…」
「うーん！うたた寝している間にこんなことになっていようとは！よもやよもやだ！柱として不甲斐なし！穴があったら入りたい！」
煉獄はそう言うと刀を抜いたら抜いた。
Aもそれに従う。
「竈門少女、手短に言うから聞きなさい」
「…はい」
「俺は後方五両を守ろう。君と黄色い少年、竈門妹は前三両を守りなさい。その間に竈門少年と猪頭少年が鬼の頚を切る」
「…わかりました、ご指示通りに。…炎柱様に言うのも失礼かもしれませんが…どうかお気をつけて」
「君もな。今度は鬼に邪魔されず、ゆっくりと二人で汽車に乗って遠出したいものだ！」
煉獄は優しくAの頭を撫でる。
そして次の瞬間。
ドンッ！
物凄い音がしたかと思うと煉獄の姿はもう無かった。
「…凄い…これが、柱……」
呆けている場合ではない。
我に返ったAは禰豆子に目を向けた。
「禰豆子、乗客を守るの！この気持ち悪い肉塊を壊して！」
「む！」
Aは走り出す。
「月の呼吸 参ノ型 鋭月ノ舞」
肉塊が崩れ落ちていく。
しかし際限なく湧き出てくるそれに内心眉を顰めた。
「(きっと、鬼の頚を切るまで終わらないっ…！早く、炭治郎っ…)」
「むっ…！」
禰豆子の声が聞こえて思わず振り向くと、四肢を肉塊に封じられている。
「禰豆子！」
駆け寄ろうとした瞬間、目の前に稲妻が走った。
「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃 六連」
それは善逸の技だった。
「禰豆子ちゃんは俺が守る」
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
