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「あ!おかえり姉ちゃん!」

「おかえり〜!お、その人が姉ちゃんの恋人?」

「こら!失礼でしょ!竹雄、茂!」

「お姉ちゃん、おかえりなさい」



「っ、竹雄、花子、茂、六太っ…!」


たまらず、Aは弟妹達を抱き締める。
自然と涙が溢れてきた

「…ごめんね、ごめんっ…!」

「姉ちゃん…?」

「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」

「どうしたの、A…ほら煉獄さんも困っているわよ」


「いや!君は家族思いなのだな、A」



あぁ……
今までことは、夢だったのか…
これが…本当の……?


「さぁ、上がってくださいな。二人のこと、色々教えてちょうだい」

「お邪魔する!」





母親と向かい合っ二人は座る。
弟妹たちはそれぞれ山菜を摘みに行ったりしていた。


「Aに良くしていただいて有難うございます」

「いや!こちらこそ!彼女に支えて貰っています!」

「ふふ…A、何処でこんな素敵な殿方と出会えたの?」

「…鬼殺隊で、」

「……きさつたい?」


煉獄が不思議そうに首を傾げた。


「君が炭を売りに来ていたところに俺が鉢合わせて、一目見て惹かれれたから声をかけたのではなかったか?」

「……あ……そう、でしたね」



"きさつたい"。
なぜこんな言葉が口から出たのだろう。
…きっと煉獄を紹介しているから緊張しているんだ。
微かな違和感を無無理矢理飲み込み、Aは会話に戻った。




話が終わった煉獄に弟妹たちが群がっている。


「煉獄の兄ちゃん!肩車してよ!」

「いいだろう!そら!」

「うわっ、高いー!」

「次は俺と腕相撲だ!」



その光景をAは微笑ましく見つめていた。


「…お母さん。禰豆子は?」

「町に買い物に行ったわよ。そろそろ戻って来ると思うけど…」

「…!日に当たったら…危ないのに!」

「?日…?A、あなた今日少し変よ?おかしな事ばかり言ってる」

「…え、……あ、れ…?」


だって、禰豆子は。
………何だっけ。
首を傾げていると後ろから肩を抱かれた。


「あ…杏寿郎、さん」

「ふふ、君の弟妹たちは良い子たちばかりだな!」

「……すみません、騒がしくて…相手をするのも大変でしょう」

「問題ない!」


Aの頭を優しく撫でた煉獄。
それを見ていた母親はクスリと笑った。


「有難うございます、煉獄さん。今日は泊まっていってくださいな」

「お言葉に甘えます!」

「…嬉しいです、杏寿郎さん」


Aは微笑んだ。

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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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