. ページ17
「うむ！そういうことか！」
炭治郎の話を聞いた煉獄は腕を組んだ。
「だが知らん！"ヒノカミ神楽"という言葉もらい初耳だ！君の父がやっていた神楽が戦いに応用できたのは実にめでたいが、この話はこれで終いだな！」
「え、ちょっと、もう少し…」
清々しいくらいにバッサリと切り捨てる煉獄。
悪意は無いのだろう、本当に知らないらしい。だがこちらも簡単に引き下がる訳にはいかない。
「…お父さんがやっていたのは、今思えば全集中の呼吸だった気がしたのに…ね、炭治郎」
「そうだな…」
「そもそも炎の呼吸の歴史は古い！どの時代でも炎と水は必ず柱に入っていた。炎・水・風・岩・雷が基本の呼吸だ。他の呼吸はそれから枝分かれしてできたもの」
煉獄が教えてくれる。
「…炎柱様、あの…月、は…？」
煉獄はAの頭を優しく撫でた。
「すまない。…実は、月は俺にもわからない！君の師範なら何か知っているのではないか？」
「……教えて、くれないのです。時期がきたら話すとだけ…」
「なら待つといい。…俺は君の使う白い刀も月の呼吸の技も美しくて好きだぞ」
「…炎柱様っ」
二人揃うと完全に二人だけの世界になるよな…と炭治郎は思った。
善逸はえ、何でこれ恋仲じゃないの？二人とも幸せそうな音してるのに、これで恋仲じゃないの？と死んだような目で眺めている。
煉獄は炭治郎が黒刀だと聞くと、柱になった例を見たことがない、そしてどの系統を極めればいいのか難しいだろうと告げた。
「……炭治郎、大丈夫。炭治郎は禰豆子のために努力してるもの。…私も、いるから」
「…あぁ。ありがとうA」
汽車が動き出した。
伊之助は興奮して窓から身を乗り出している。
「…危ない、伊之助」
「危険だぞ！いつ鬼が出てくるかわからないんだ！」
煉獄の言葉に善逸が真っ青になった。
「嘘でしょ鬼出るんですかこの汽車！」
「出る！」
「…任務に行く途中、ではなく…この汽車に乗ること自体がもう任務だったのですね」
「そうだ。短期間のうちに四十名以上がこの汽車で行方不明となっている。数名の剣士を送り込んだが全員消息を絶った！だから柱である俺が来た」
「…すみません、炎柱様の任務のお邪魔をしてしまったようで」
申し訳なさそうに言えば優しく髪を梳かれる。
「真面目な子だな、竈門少女。気にするな」
「でも、」
「俺は君に会えて嬉しいからな」
そうしていると車掌が切符の確認にやってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 614人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
