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もっと固いのかと思った…とぼんやり考えながら手を離す。


「…で、できました」

「ありがとう」



煉獄は満足そうだ。


「この菓子もいただこう。君が作ったのだからな!」

「…あ、あの…ご自宅でゆっくり食べてください。…その、喜んでいただけたならまた、作りますから…」

「そうか!それは嬉しい!では茶を飲みながらゆっくりといただこう。髪紐をあげただけなのに俺が得してしまったな!」

「そんなこと……」


煉獄は手を伸ばすとAの髪を結んでいる紐にそっと触れた。


「…つけてくれているのだな」

「…はい。…炎柱様が、くださったのものですので」

「君は本当に…」



煉獄は拳を握り何かに耐えるような顔をすると、おもむろにAを抱き締めた。


「え、えんば…っ、」

「少しだけこのままで。頼む、抵抗してくれるな」


その言葉に押し返そうとした腕を下げるA。




柄にもなく、安心してしまった。
煉獄の腕の中は、とても温かくて心地良かった。

Aは無意識のうちにそっと目を閉じていた。




「……すまない。」

「あ…い、いえ…」



煉獄の声に我に返る。
離れた煉獄はいつも通りの煉獄に戻っていた。



「すまない!君が可愛すぎて少々理性が飛びそうになった!」

「……はぁ」

「竈門少女!あの黄色い少年にしたような仕草を、他の男の前で決してしないと約束して欲しい!」

「……はい?」

「約束して欲しい!」

「……わ、わかりました…」


腕を組んで仁王立ちする煉獄の圧力に負け、Aは小さく頷いた。


「勿論俺の前でなら大歓迎だ!いくらでも愛らしい姿を見せてくれ!」

「………」


もうどう答えていいかわからない。
煉獄は大声で笑いながらAの頭をポンポンと軽く叩くと「ではな!」と去っていった。


残されたAは空を見上げていたが、暫くすると睡蓮が飛んで来たので任務に向かった。






その数日後、善逸たちは無事全集中・常中を会得し、やっと炭治郎は退院の許可が降りた。


炭治郎の元を訪れれば、何やら胡蝶と話をしている。



「ヒノカミ神楽って聞いたことありますか?」

「ありません」

「じゃ、じゃあ火の呼吸とかは…」

「ありません」


バッサリと切り捨てられる炭治郎が可哀想になり、Aが混ざってヒノカミ神楽について一から説明した。

すると胡蝶は「火の呼吸」は知らないが「炎の呼吸」なら煉獄に聞いてみたらどうかと提案してきた。



「鴉にお願いしましょう」

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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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