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少し歩いたところにある甘味屋に入る。
「君は何が好きなんだ？」
「…餡蜜、好きです。…黒蜜がいっぱいかかってるやつが…美味しくて」
「そうか！では頼もうか！」
煉獄は店員を呼び止めると餡蜜を一つと芋羊羹を十個頼んだ。
………ん？十個？
「……炎柱様は、芋羊羹がお好きなのですか？」
「というより芋が好きだ！特にに薩摩芋の味噌汁が好物だな！」
「…美味しいですよね、ほんのり甘くて」
「うむ！」
同意してもらって嬉しいのか煉獄は上機嫌だ。
「君の好物も教えてくれ。好きな色や趣味なども。君の事を知りたい」
「…知っても、別に面白いことなんてないですよ」
「何を言う。好いた女のことを知れる喜びは計り知れないぞ！」
Aが口ごもっていると餡蜜と羊羹が来た。
一先ず話を打ち切りお互い食べ始める。
「美味い！美味い！」
「……餡蜜…美味しい…」
久しぶりに食べる好物にAの頬も綻ぶ。
あむあむと頬張っていれば煉獄がそれを優しい目で見つめていた。
「本当に可愛らしいなぁ、君は」
「…み、見ないでいいです…！」
「ははは！ほら、折角だ。一口やろう！」
一切れ羊羹を差し出してくる煉獄。
「あの…？」
「食べて気に入ったなら竈門少年や君の師範の土産にでもしたらどうだ？」
その提案が魅力的だったのか、煉獄の差し出した羊羹をパクリと食べた。
芋の甘味が口に広がっていく。
「……ん、美味しいです…。これ、お土産にします」
「そうか！では頼んでおこう！」
結局炭治郎と雨宮の分を包んでもらったのだが…
「お金っ…払いますから…！」
「もう会計は済ませてしまった！」
Aの分と、お土産の羊羹。
気がつけば素早い煉獄が全て代金を払ってしまっていたのだ。
「え、炎柱様…！」
すがるように煉獄の着流しを引っ張るが、煉獄はどこ吹く風。
やがて足を止めた煉獄はAの方を向くと口を開いた。
「このくらいさせてくれ！好いた女との逢い引きで一銭も払わせてもらえないなど…男として不甲斐ない！」
「う…ですが…」
煉獄は屈むとAの耳元に口を近づけた。
「見栄をはらせてくれ…A。俺に格好つけさせて欲しい…」
「っ、……！」
ここまで言われたらもう何も言えない。
耳に響く低い声にAは赤くなりながら静かに頷いた。
「…ありがとう、ございます」
「うむ！………それに、竈門少年はいずれ家族になるのだからな…」
「え？」
「何でもない！」
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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (
レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました！しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです！ (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作成日時：2021年7月17日 16時
