8 九井side続き ページ7
初めて触った、と言うのも過言ではない、男とは全然違う女の手に、顔、いや、首辺りまで熱が集まるのを感じる。
前を走る、名前も知らない彼女の良く手入れのされた髪から漂う、甘い香りを感じて、つい、思ってしまう。
ずっと、バレなければ良い、と。
俺がこんな顔だと言うのも、まだ名前すら知らないのに、こんなにも離れ難く思ってしまっているということも、何もかも。
全て。
あぁ、叶わないということが、こんなにも苦しいのなら、出会わない方が幸せだったかも、知れません。
でも、この甘美な味を知ってしまったのなら、もう、永久に、後戻りは出来ない、そう感じていた。
夢主side
念願の九井様の、手を握り、近くのカフェにノリと勢いで爆走入店して、今凄い後悔してます。
手握った感想はって?そりゃぁ、もう、最高でしたよ。すべすべだし、ちゃんと男の人の手だったし、すっごい控え目ーーーーに握り返してくれたからね。いや、もお、最高でしたよ。
気を取り直して、何で後悔してるかって言うとね、空気が静かなの。
何でかって?話すことが無いんだよ。九井様は、ずっと俯いていらっしゃるし、私もそんな、コミュ力が高いわけでも無いから凄いきまづいんだよね。
しかも、時々九井様が、こっち見て、すぐ目そらすの。最高じゃない?!
でも、とりま話題見つけないと。あ、飲み物、飲み物頼もう。
『あの、何か頼まれますか、?コーヒー、とかありますけど…』
そう問うと、ハッとした様に顔を上げかける九井様。
「俺は、別に、。」
『そうですか、飲まないですか〜。いっぱい美味しそうなのありますよ。』
そう言って、隣に座る九井様にメニューを見せようとする。
あ、何で隣なのかって?席に案内されるとき、九井様の顔がここの基準でいうと、ブにスをくっ付けたやつだから奥の方の、誰も気付かなそうな所に押し込まれたんだよﾌｻﾞｹﾝﾅ。
あと、そこ凄い狭くて、ちょっと手を伸ばせば触れる位の所なんだよね。まあ、九井様が、席のはじっこにちまっと、座ってるから、そんなことも無いんだけど。
そこで、メニューを見せようとして近付くともっと俯いて、長い髪で、顔を隠そうとする九井様。
そんな事、しなくても良いのに。
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てんごく(プロフ) - まゆさん» 本当ですか?!有難うございます!!めっちゃ嬉しいです!それと、出来ればで良いのですが、ボードなり何なりでお話致しませんか?読者様の意見が聞きたくて…、。更新頑張りますね!! (6時間前) (
レス) id: d31d16bd17 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初コメ失礼致します！！お話めちゃくちゃ最高です！！こういうの待っていました！！梵天が大好きなので続きが楽しみだし私の癒しになっています♪更新頑張ってくださいね応援しています！！ (5月9日 1時) (レス) @page37 id: e4a4033c2e (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - ミルクティーさん» え、ありがとうございます!!面白いと言ってくれるとは…！読んでくださり有難う御座います!! (4月4日 10時) (レス) id: d31d16bd17 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - なんですか？これ！？最高に面白いですね！？ (4月4日 10時) (レス) @page34 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - 梅桜さん» 私も梵天好きです！！更新頑張ります!! (2月14日 7時) (レス) id: d31d16bd17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんごく | 作成日時：2023年12月20日 9時
