え？私って鈍感なの?? H×Ｈ (ページ9)

今日:6 hit、昨日:22 hit、合計:4,388 hit

我、夢見悪いかもしれへん……。ページ9

ねぇ、起きてよ

ねぇってば、起きてよ

おろ

ぉき

ろ

起きろ

『ぁあぁぁあぁぁぁあぁあぁああああぁｯ

え、ここ何。どこ。』

「おい、糞ババア。やっと起きたか。」

「よくも、私の身体をうばってくれたな。ああ"?!」

何この口汚い美少女。

周りは、白いようで白くない、真っ黒でもないし、灰色でも、何色でもない不思議な場所だった。

そして目の前に居る恐らく黙っていれば男には困らないであろう、顔面の、まるで、今の"私"の身体そっくりの女の子が居た。
だが、少しの違和感。

『え、もっと詳しく教えて、くれません?』

感情が昂っているのか、同じ事を言っていたりしたが纏めると、今まで普通に暮らしてたのに今日突然意識を何かに押し込められる感覚がした後、何も出来なくなり、ずっと眠っているような状態だったらしい。

でもなあ。私にどうしろと? 我、何も出来んのよ。ごめんだけど。

「煩い、煩い煩い煩い!黙って!!私の身体なのにｯ、。私だって解んないよｯ!何でよ、戻ろうとしても出来ないわｯ!折角、折角、

じゅんび、してたのに

そう呟いて、ギリ、と淡いピンク色の唇を噛む。

何を、準備していたのだろう。あの、流星街で。

叶えてあげたい、そう思ってしまった。

その瞬間、ぶわ、と身体もとい意識が浮き、元の器に戻ることなくぎゅうぎゅうと狭い所に押し込められるような感覚になる。