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「おーい」
ん？
思わず声のした方に振り向くとさっきの塾の入り口からこっちを見て手を振ってる人がいた。
完全に記憶から抜けていたのに一瞬で蘇る。
そう、私の初恋の相手であり幼馴染だった。
「おーいA〜」
彼は大声を出しながらブンブン手を振っている
彼とは高校卒業後に一緒に上京して最初は一緒に遊んだりもしていたけどそのうち疎遠になてしまっていた。大学を卒業してからは名だたる有名企業に就職したとかなんだとかと友達から聞いていた。
だからこんなど田舎に居るとも会うとも思っていなかった。
「ベッキョン！？え？何であんたが居るの？」
BH「ん？......まぁまぁまぁ」
「...え？」
BH「お前こそなんでいるんだよ」
「それはこっちのセリフね！」
BH「相変わらずキャーキャーうるさいな」
「そんな簡単に性格なんて変わりませんよ！！」
BH「なんか安心したよ」
「......は？」
BH「変わってないなーって、」
「はぁ...」
BH「ちょっと今度呑み行こうよ、久しぶりに」
「あぁ、いいね」
BH「また連絡するわ」
「分かった、とりあえず私は帰るね」
「おー、またな〜」
まさかすぎた。疎遠になって結構経つのに私のことを覚えていたことも、昔の頃みたいに話してくれることも嬉しかった。
絶対にやけていたと思う。顔大丈夫？バレてない？
実家までの歩くスピードが早かった事は言うまでもない。
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作者名：かえで | 作成日時：2023年11月19日 2時
