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都会から田舎に帰る方法はいくつかある
安さが売りの夜行バス
時間が売りの新幹線
学生の頃は安さ第一で夜行バス一択だった。
でも20代半ばになると仕事で稼いでやりくりした貯金もある。だから奮発して新幹線を選んだ。
と言っても最寄り駅まで新幹線で帰れるわけでもなく、途中で各駅停車の電車に乗り換え、朝10時過ぎに乗ってから5時間後。もうそろそろ15時になろうとしていた。
見慣れた風景、聞こえてくるアナウンスは小さい頃から聞き慣れた名前。
そういえば高校生の時にも乗ったことあるな。友達と遊びに行こうって朝から乗って夜まで遊んだこともあったし、あの人と乗ったこともあった。
いろんなことを思い出す。
久しぶりに思い出した彼のこと。
この後起こることを誰が想像できただろうか。
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作者名：かえで | 作成日時：2023年11月19日 2時
