花柱は1人の少年に振り回されている【鬼滅の刃】

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カナエ「気を失ったあと次に目を覚ました場所は蝶屋敷だったわ

Aの話によると気絶した私を背負って上弦の弐にから逃げるところ

運良く太陽が昇る時間になって上弦の弐は姿を消したみたい

それと同時にしのぶが駆けつけてくれて私たちは助かったって言ってたわ」



当時のAは嘘をついた

上弦の弐と互角に渡り合うことの出来る実力を持っていながら

彼女はそれを嘘で隠したのだ

だがカナエは……



カナエ「私はもちろんお館様もしのぶもAは嘘をついていると思っているの」



炭治郎「え？どうしてですか？」



カナエ「だってしのぶが言っていたもの」





しのぶ『姉さん、あの傷は逃げてできるものじゃない』





カナエ「それに私知ってるもの

あの子は「自分は漆ノ型しか使えない」って言ってるけど

本当は壱〜陸ノ型も使えるのに態々それを隠していることを」



炭治郎「ええええ！！？」



炭治郎は驚いて屋根から落ちそうになった

蝶屋敷にきてから炭治郎も花柱の噂は耳に入るようになった

それが気になり炭治郎は村田に聞いたことがある





村田『花園様の噂？』



炭治郎『はい』



村田『あの人の噂は結構あるからな。まぁ、でも型が一つしか使えないのは本当らしいぞ』



炭治郎『でもそれって凄いことじゃないですか！！

一つしか使えずみんなより圧倒的に不利なはずなのに

それなのに柱まで上り詰めたってことですよね！』



村田『あぁ、そうなんだけど……ほとんどの隊士はあの人のこと見下してんだ

花園様が噂について何も言わないことをいいことに

花園様の噂は悪い噂で絶えないし……

"柱の中で最弱"なんて噂があるから

花園様を柱から引きずり落とそうとしてる隊士もいるし

まぁ、そういう奴らは胡蝶様たちや時透様が対処してるらしいけど』



炭治郎『……』





炭治郎はそれを聞いたとき凄く悲しい気持ちになった

みんなAさんのこと知らないからそんなことが言えるんだ

どうしてAさんに寄り添いにいかないんだろう

Aさんは弱くなんてない、強い人なのに……

そして炭治郎はふと思った

カナエがそう言ったということは

カナエはAが漆ノ型以外を使うところを見たことがあるのかと



炭治郎「カナエさんは見たことあるんですか？」



カナエ「ないよ」



炭治郎「ならどうして……」



カナエ「だって私はあの子の師匠であり姉だもの」



カナエは嬉しそうに微笑む
その笑みはとても綺麗だった

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