未来がみえる少女 弐 【鬼滅の刃】

第捌拾弐話 ページ41

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べん
と琵琶の音が聞こえる



下陸「！？！？！？(なんだ？ここは……)」



琵琶を弾いているのは女性の鬼だった



下陸「(あの女の血鬼術か？あの女を中心に空間が歪んでいるようだ)」



建物の中には他の下弦もいた



下陸「(十二鬼月の"下弦"のみ集められている。こんなことは初めてだぞ。下弦の伍はまだ来てない)」



べん
とまたその音と共に下弦の鬼が1箇所に集められた
目の前には琵琶を弾く鬼女と着物を着た女が立っていた



下陸「(移動した！！また血鬼術！！何だこの女は誰だ？)」



鬼舞辻「頭(こうべ)を垂れて蹲え(つくば)平伏(へいふく)せよ」



彼女は否、彼は鬼舞辻無惨だった
その声と言葉を聞いた途端、下弦の鬼は全員跪いた



下陸「(無惨様だ……無惨様の声

わからなかった、姿も気配も以前と違う

凄まじい制度の擬態)」



下肆「も、申し訳ございません。お姿も気配も異なっていらしたので……」



鬼舞辻「誰が喋って良いと言った？」



その言葉に下弦の肆は震え出す



鬼舞辻「貴様共のくだらぬ意思で物を言うな

私に聞かれた事のみ答えよ

累が殺された、下弦の伍だ

私が問いたいのは一つのみ

『何故に下弦の鬼はそれ程まで弱いのか』

十二鬼月に数えられたからと言って終わりではないそこから始まりだ

より人を喰らいより強くなり私の役に立つための始まり

ここ百年余り十二鬼月の上弦は顔ぶれが変わらない

鬼狩りの柱共を葬ってきたのは常に上弦の鬼たちだ

しかし下弦はどうか？何度入れ替わった？」



下陸「(そんなことを俺たちに言われても……)」



鬼舞辻「"そんなことを俺たちに言われても"何だ？言ってみろ」



下弦「！？(思考が……読めるのか？まずい……)」



鬼舞辻「何がまずい？言ってみろ」

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