第百八十一話_六ヶ月後の宣言と条件 ページ9
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敦「あっ!太宰さん!Aちゃん!此処に居たんですね!」
二人を探していた敦は彼等に近付くが「ん?」と首を傾げる
敦「お二人とも、顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」
太宰「え……あ、う、うん。大丈夫だよ」
A「私も」
互いに赤くなった顔を見られまいと、背を向ける
もしかして、邪魔をしちゃったかな……?と敦が焦りを見せると、それに気付いたAが敦に問う
A「そういえば、敦、今回の事で芥川と組まされたって聞いたよ」
敦「はい……」
A「彼と組んでみて、如何だった?」
敦「最悪です。二度と、組みたくありません」
素直に顔を歪める敦にAと太宰はクスッと笑う
太宰「何故?」
敦「合わないんです、根本的に
芥川は
ほんと、彼奴と相棒関係でいられたAちゃんを改めて感服したよ」
A「私の時もそんな感じだったよ。だから、敦の気持ちは痛い程、よく判る」
敦「え?そうなの?」
凄く意外だ……と疑い半分、驚き半分の顔をする敦
だが、次の瞬間には真剣な顔付きになる
あの日、芥川は敦に宣言した
__『六ヶ月後に貴様を殺す』
芥川「船上の闘いの時……僕は恵まれし貴様が
敦を否めぬ限り、自分は一歩も前に進めない、故に殺すと彼は云った
だから、敦も芥川の宣言に真剣に答えた
敦「解った、でも条件がある」
__『六ヶ月間、お前は一人も殺すな』
そうすれば、単純な事実に気付く筈だと敦は云う
太宰に認められる為に真に必要なもの
弱さと強さは見た目通りの関係じゃない事
本当は芥川の方が自分より前に居る事
そして____
敦「Aちゃんも、必ずお前に向き合ってくれる筈だ」
芥川「………」
敦「お前の想いにも、きっと答えてくれる」
__「………善いだろう」
芥川が自分の条件を承諾した
其れと同時に敦もまた決意をする
敦「(強くなろう)」
国木田に格闘を習い
異能を使い熟す訓練もする
六ヶ月後、芥川の強さを否定するために
そうすれば、きっと……
敦「(
強い意思を宿した瞳は海に向く
其の顔を眺めながら、太宰は笑みを浮かべ、小さく呟く
太宰「殺さずのマフィア、か……」
A「………」
其の言葉に、Aもグラスに入ったお酒を眺めながら、笑みを浮かべるのであった
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» こちらこそ浮気中や気分の左右によって1ヶ月、2ヶ月余裕で放置するので、コメント凄くありがたいです!!文ストの方に目を向けるきっかけになるので!! (3月10日 20時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - みゆきさん» うわぁ…!!!良かったぁ…、この作品生きがいなので更新ほんとに嬉しいです…!逆にすみません、、 (3月10日 9時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» すみません!!絶賛他のアニメに浮気中です!!(正直に言えばいいと思ってるなよ)取り敢えず、本編は2話更新しましたが、DEAD APPLEはもう少々お待ち下さい😭💦💦 (3月9日 15時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ終わっちゃうんですか…!? (3月8日 0時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - デップル希望します! (2月4日 20時) (レス) @page10 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2023年12月31日 10時