第百八十話＿報われるべきは誰なのか ページ8
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A「あんな啖呵を切っておきながら呆れるよね」
自虐の笑みを溢すA
だが、彼女は続けて
それでも、と呟く
A「今は、この件があって善かったと思ってる」
太宰はAの瞳を見る
うん、彼女の目の色に迷いはない
言葉通り、彼女は全てを受け入れ、乗り越えたのだ
A「私は悪魔の娘で、そして、かつては殺戮人形だった
この事実は、私が生きている限り、云われ続ける
何度否定され、傷付けられ、闇に飲まれそうになっても
もう二度と『約束』を、『望み』を、『願い』を諦めたりしない
織田作が、お母さんが、見守ってくれている中で
私は、太宰と一緒に光の世界で生きていく」
その方が幾分か素敵でしょ？と笑うAに太宰も安心した優しい笑みを浮かべる
太宰「(嗚呼、やっぱり、織田作には敵わないな……)」
織田作だから、Aはここまで立ち直り、前を向き、歩き出す事が出来た
里見Aにとって、織田作之助という存在が大き過ぎる事など、昔から判っていた事だ
そして、それは織田作之助も同じだったということも
A「太宰、私もっと強くなるね。それこそ太宰を越えるくらいに」
太宰「それは、楽しみだ」
互いに想いに気付かず、二人が引き離されたのは自分のせいだ
自分が邪魔な壁だった。私さえ居なければ、二人はきっと結ばれていた
Aは永遠に自分の想いに気付けず、気付いた処で、其の想い人とは永遠に会えない
太宰「(だから、君に恋愛感情を教える訳にはいかないんだ)」
自分の想いは報われなくていい
むしろ、報われてはいけないのだ
A「そういえばさ、昔、呼び方の事で太宰に抗議されたことあったよね」
太宰「嗚呼、そんな事もあったね」
A「＿＿＿治」
太宰「ッ！！！！」
なのに、彼女は不意打ちでこういうことをしてくるのだから、勘弁して欲しいものだ
太宰「きゅ、急に如何したの？」
A「……いや…やっぱ、今のなし」
太宰「え？」
A「………」
呼び方なんて、周りがそう呼んでいるから、私もそれに習って呼んでいるだけなのに
何となく、"フェージャ"と彼を呼んでいた時に太宰の事も名前で呼んでみたくなった
『治』って普通に云えた
安吾や中也を呼ぶときと変わらない
自然に彼の事を名前で呼ぶことが出来た
それ、なのに………
太宰「A、もう一回云って」
A「もう、一生云わない」
太宰「一生！！？」
何で、こんなに顔が燃えるように暑いんだろう
第百八十一話＿六ヶ月後の宣言と条件→←第百七十九話＿悪魔も、人形も、同じ
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» こちらこそ浮気中や気分の左右によって１ヶ月、２ヶ月余裕で放置するので、コメント凄くありがたいです！！文ストの方に目を向けるきっかけになるので！！ (3月10日 20時) (
レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - みゆきさん» うわぁ…！！！良かったぁ…、この作品生きがいなので更新ほんとに嬉しいです…！逆にすみません、、 (3月10日 9時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» すみません！！絶賛他のアニメに浮気中です！！（正直に言えばいいと思ってるなよ）取り敢えず、本編は2話更新しましたが、DEAD APPLEはもう少々お待ち下さい😭💦💦 (3月9日 15時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ終わっちゃうんですか…！？ (3月8日 0時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - デップル希望します！ (2月4日 20時) (レス) @page10 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆき | 作成日時：2023年12月31日 10時
