第百七十八話＿母の想い ページ6
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ユキ『貴女を愛してる。道具として、身代わりとして産もうなんて思ったこと一度もない』
優しい目で、愛おしそうな声でAを見るユキ
ユキ『彼と出会って、私はこの世界で生きたいと思えた。貴女を産んで、初めて守りたい存在が出来た』
パチンとユキが指で音を鳴らすと同時にズキッと頭痛がし、遠い昔の声が響いた
ユキ『私は、貴女を抱くことも、触れることも出来ない。だから、代わりに誓うわ。絶対に貴女を守ってみせる』
どんなに記憶力が良い人間も赤ん坊の頃の記憶は月日を重ねるうちにそれを忘れてしまう
長い人生の中で、記憶は常に増え続けていくからだ
死んだ人間が、生前の時に宿っていた異能力を使えるかは判らない
でも、それでも、Aの頭の中にまだ自分が生まれたての赤子の頃の記憶が蘇ってきた
ユキ『生きにくい世界の中で、貴女を守るために』
悪魔と似たこの子は生きにくい
だから、少しでも生きやすくしてあげるために
ユキ『あの人が、貴女の側に居てくれる。一緒に生きて、幸せになって欲しい』
幼い自分に語る母の声
私を道具として、身代わりとして、産んだなら、こんな言葉云う必要はない
だから、母が語った事は全て真実
私を騙すための嘘じゃない
A「里見家に、私が居た理由もこれ……？」
ユキ『そう。私の娘だということを隠すために協力して貰ったの』
父の肉親は全員他界していた
だから、彼が最も信頼に置ける相手に
大切な娘と愛する人を託した
ユキ『ごめんなさい、貴女は何も悪くない。全部私が悪いの、罪から逃げ、罰を負わなかった』
A「お母さん……」
ユキ『人の命を奪ってきた私が、幸せを願ってしまったから
あの人も死んで、何も悪くない貴女に十字架を背負わせ、過酷な人生を歩ませている』
A「お母さんッ……」
ユキ『私は、貴女からお母さんなんて呼ばれる資格なんてない』
A「そんなことないから！！」
自分を責め続ける母に耐えられず
Aは声を荒げながら顔を上げる
視界に母が映った瞬間、息が止まる
ユキ『守るといいながら、貴女を傷付ける要因でしかない私が貴女に会う資格なんてない』
そこに居たのは自分と瓜二つの女性
漆黒の髪を持つ自分とは違い、綺麗な純白の髪が似合う彼女は、辛そうに顔を歪めている
ユキ『私をいくらでも恨んで構わない。人を殺めた過去も、その才も、全部私のせいにして構わないから』
A「聞いて、お母さん」
優しく包み込むような声でAはユキに云う
第百七十九話＿悪魔も、人形も、同じ→←第百七十七話＿明かされる本当の真実
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» こちらこそ浮気中や気分の左右によって１ヶ月、２ヶ月余裕で放置するので、コメント凄くありがたいです！！文ストの方に目を向けるきっかけになるので！！ (3月10日 20時) (
レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - みゆきさん» うわぁ…！！！良かったぁ…、この作品生きがいなので更新ほんとに嬉しいです…！逆にすみません、、 (3月10日 9時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» すみません！！絶賛他のアニメに浮気中です！！（正直に言えばいいと思ってるなよ）取り敢えず、本編は2話更新しましたが、DEAD APPLEはもう少々お待ち下さい😭💦💦 (3月9日 15時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ終わっちゃうんですか…！？ (3月8日 0時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - デップル希望します！ (2月4日 20時) (レス) @page10 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆき | 作成日時：2023年12月31日 10時
