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その頃、原田と平助は井戸がら上がるためにやれることを全部試してみたが
残念ながら全て失敗に終わり、まだ井戸から出られてなかった



何とかしたいが、井戸の冷水が二人の体温を奪い、身体が寒さで震えていた



藤堂「ダメだ、頭が全然働かねぇ……」



原田「井戸で一緒に過ごすなら、平助よりAや千鶴みたいな美人さんと一緒の方が良かったぜ」



藤堂「冗談言ってる場合かよ!!……あっ!!さっき見た人影……もしかしてAと千鶴の幽霊じゃ……」



原田「滅多な事言ってんじゃねぇ!!Aも千鶴も何処かで絶対に生きてるはずだ!!」



平助「そうだな……にしても、井戸の底は夏でも寒いんだな」



その時、丁度千と君菊が原田と平助がいる古びた屋敷の前を通った



君菊が二人の会話を聞き、足を止める
それに千は不思議に思い、「どうしたの?」と君菊に問う



だが、それと同時に千の耳にも二人の会話が聞こえた




屋敷の中に入り、中庭を「誰かいるの?」と声を上げながら歩く



その声に気付いた原田と平助は必死に千に向かって井戸の中にいることを叫ぶ



君菊「姫」



千「仕方ないじゃない

放っておく訳にはいかないでしょ?

見つけちゃったんだから」



君菊「しかし……」



千「とにかく、明かりと縄を用意して

貴女は姿を見せる訳にはいかないから

後は私が何とかする」



君菊「承知致しました」



すぐに言った物を持ってきた君菊は姿を消すと同時にそれを使って千は二人を助け出す



身体が冷えきっている二人に少しでも温まってもらおうと千はその辺に落ちている枝を使って火を起こす



藤堂「助かった……」



原田「お千さん、恩に着るぜ。身体の真まで冷え冷えだ」



藤堂「井戸で冷やしていいのは、西瓜だけだっての」



千「こんな所で何やってたのよ?」



藤堂「Aと千鶴に似た人影を追って来てたら、ここ(井戸)に落ちちまったんだ」



千「Aちゃんと千鶴ちゃんに似た人影?」



原田「それにしてもお千さんこそ、こんな夜更けによく俺達を見つけてくれたな」



千「えっ?そ、そうね!ふ、二人の事が心配で、居ても立っても居られなくて!」



千はわざとらしく、二人にこの先に西国の浪人達が屯している屋敷があると伝える



千「Aちゃんと千鶴ちゃんに何か関係しているかもって」



その話を聞いて、原田と平助は顔を合わせる



原田「そいつは何処だ?」

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設定タグ:薄桜鬼 , 新OVA , 新撰組   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» ありがとうございます!!!出来るものからやっておりますので遅いとは思いますが気長に待ってやってください😭😭🙇🙇 (2023年1月27日 13時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 面白かったです!続きが楽しみです!!! (2023年1月25日 22時) (レス) @page10 id: 9a9a1e650d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2022年12月25日 9時

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