狙われ少女４【東京喰種】 (ページ12)

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#136…『貴女side』ページ12

万丈さんに支えられながら私たちは皆を探していた

A「……(エトに傷一つ付けることも出来なかった)」

圧倒的にエトの方が強かった

当たり前か、エトにとって私との殺り合いはお遊びに過ぎないんだから

A「……私は結局何の役にも立てなかったなぁ」

私は小さい声でそう呟いた

万丈「何か言ったか？」

A「ううん、何でもないです」

月山「「本物の喰種」を味わわせてあげようか？」

A「(あいつ……)」

月山たちを見つけたと思ったらどうやら月山がイチミさんたちを襲おうとしていた

A「何してるの！月山！」

「万丈さん！？」

「Aちゃん！！」

月山「Aちゃん！無事だったんだね！心配していたんだよ！」

近づいてくる月山に私は「近づいてくるな」と睨んだ

まぁ、そんなことをしても意味はないのだが

当の本人はそんなことを気にせずにニコニコとしているのだから

月山「おや、怪我をしたのかい？」

A「触らないで」

頬にあるかすり傷に触れようとしてきたので私はその手をパシッと叩いた

A「万丈さん、ありがとう。もう大丈夫です」

万丈「無理するなよ？」

A「はい！」

周りを見渡すけど研の姿がない

A「……研は？」

月山「今まさに彼の元に向かおうとしているところさ」

A「急ご………何か胸騒ぎがする」

＿＿＿
＿＿
＿

A「！……こっち！」

こっちから研の匂いがする！

匂いを頼りに歩いていると研を見つけることが出来た

万丈「カネキ……！？」

A「研！！」

万丈「お前……そんなマスク持ってたか……？」

A「！」

言われてみればあんなマスク研は持ってない

それに何か……様子がおかしい……

A「万丈さん！研から一回離れ……」

万丈「！！カ……ネキ……」

研の腕が万丈さんの身体を貫いた

A「研！！」

あれは完全に正気を失ってる！！

「万丈さんッ！！」

イチミさんたちが万丈さんのところに駆け寄ろうとするが

研は自分に攻撃すると思ったのかイチミさんたちにも攻撃した

月山「カネキくんッ！！正気に戻りたまえ！！」

月山が声を駆けるが研はそれでも正気には戻らず月山を蹴る

A「研………」

私が……研の正気を取り戻さなきゃ

A「(私がッ！！)」