第百二十四話_生き写し ページ46
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広津「何故、君が其の名を知っているんだ?」
太宰「少しね…………
それで広津さん、悪魔って何?
どんな些細な事でも構わない
知ってる事を全部教えて欲しい」
広津「…………私も実際に会った訳ではない
噂程度の事しか知らないが"悪魔"とは其のの名の通り
悪魔のように恐れられた者の呼び名だ」
太宰「それはどんな人物なんだい?」
広津「………判らない
性別も年齢も、ほとんど不明なのだ
ただ一つ悪魔と出会って無事に生きて帰って来た者はいない
其れが名前の由来だと聞いたことがある」
太宰「まるで都市伝説みたいだね」
そう、悪魔は裏社会にとって伝説扱いになっている
昔も今も本当に存在するのかも判らない存在
ただパタリとある時から悪魔の話を聞かなくなったのは事実だ
太宰「実在してるのかさえも判らないとはねぇ………」
広津「____一人だけ」
太宰「?」
広津「悪魔と接触していた人物がマフィア内にいる」
太宰「!…………其れは誰だい?」
広津「____首領だ」
太宰「!!!」
ポート・マフィア首領、森鴎外は昔
里見Aの事をこう云ったらしい
___『彼女は悪魔の生き写しだよ』
___
__
_
薄暗い空間に響くキーボードを叩く音と共に複数設置されたモニターが不気味に光る
その一枚のモニターに黒髪の少女の画像が映されていた
「里見A……」
隣にはポート・マフィア時代の彼女の画像もあった
「本来の姿を取り戻したというのに貴女はそこにいるのですか」
男は少女に哀れみを向ける
偽りを教えられ、それを信じて生きる彼女に
周りが必死に真実を隠し、嘘に気付けない彼女に
「……可哀想に」
言葉とは裏腹に男は笑う
操り人形の次は偽りの世界を見せられている彼女を嘲笑うように
「大丈夫です
ぼくが貴女を救って差し上げます」
偽り、騙され、真実を知れない貴女に救いの手を差し伸べいるべき場所へ導きましょう
「悪魔に光が似合わないように
彼女も光は似合わない
貴女もそう思いますよね?」
魔人__フョードルは笑う
誰も答えるはずがない空間で鋭い視線をこの身に受けながら
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時