第九十話_闇の花 ページ4
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尾崎「じゃが案ずるでない
其の息苦しい世界から今、解放してやろう
そして異能目当ての屑共など私が微塵に切り裂いてくれる」
敦「………マフィアが其れを云うか!」
敦は足を虎化にして尾崎に飛び掛かる
A「敦!!駄目ッ!!」
姐さんの異能は鏡花と同じッ!!!
その思いは敦には届かず、彼の体が空中で斬りつけられる
尾崎「遅いのう」
ゆらりと尾崎の後ろで揺れる影
其れは鏡花の夜叉白雪によく似た、異形の夜叉だった
夜叉は敦を薙ぎ払い、刀で柱に縫い付ける
尾崎「悪いのう
鏡花「やめて!」
敦の元に飛び出そうとする鏡花をAは押さえる。此処まできたら覚悟を決めるしかない
A「姐さん、敦を離して……じゃないと私も本気になる」
Aの脅しに尾崎は余裕の笑みを浮かべる
尾崎「凄みが足らんぞ、A。其の程度の殺気では
A「ッ………」
尾崎「……A、鏡花と一緒にマフィアに戻ってくるのじゃ。今ならまだ間に合う。そなたらは闇の花、闇の中でしか憩えぬ」
鏡花「違う!」
尾崎「!」
鏡花「私も彼女も闇の花じゃない」
A「鏡花………」
尾崎「……恨むぞ、小僧
あの子は光に目が眩んでおる
貴様が見せた光じゃ
しかし幸い、まだ手はある」
敦「!」
A「ッ!!」
尾崎が刀先を敦の首元にやる
其れを見たAは直ぐに二人に向かって走り出すが………
ふと何処からか殺気を感じた
Aの足を狙い放たれた銃弾は地面へ撃ち込まれる
軽々と避けたAに尾崎は「……ふふ」と笑う
尾崎「鈍ってはいないようじゃの」
A「抜かりがないね……」
尾崎「当たり前じゃ。異能を知っているからこそ、そなた相手に慢心はせぬ」
狙撃手に狙われていると分かれば下手な動きは出来ない
場所を把握したくてもビルがありすぎるせいで特定が難しい
完全にあっちが有利すぎて詰んでいる
尾崎「この現状、賢いお主なら判るはずじゃ……さぁ、此方に来るのじゃ」
A「行かせないし行かないって言ったらッ?」
尾崎「……小僧を殺す
小僧なき探偵社はさぞや居づらかろうて
そなたらの所為で殺されたとあらば尚更」
鏡花「待って!……判った」
Aの後ろにいた鏡花が彼女の前に出て云う
鏡花「戻ります。だから…」
A「鏡花ッ……」
鏡花の答えに尾崎は美しく笑った
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時