検索窓
今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:91,360 hit

第九十話_闇の花 ページ4




尾崎「じゃが案ずるでない

其の息苦しい世界から今、解放してやろう

そして異能目当ての屑共など私が微塵に切り裂いてくれる」



敦「………マフィアが其れを云うか!」



敦は足を虎化にして尾崎に飛び掛かる



A「敦!!駄目ッ!!」



姐さんの異能は鏡花と同じッ!!!
その思いは敦には届かず、彼の体が空中で斬りつけられる



尾崎「遅いのう」



ゆらりと尾崎の後ろで揺れる影
其れは鏡花の夜叉白雪によく似た、異形の夜叉だった



夜叉は敦を薙ぎ払い、刀で柱に縫い付ける



尾崎「悪いのう(わっぱ)。此れも仕事でな」



鏡花「やめて!」



敦の元に飛び出そうとする鏡花をAは押さえる。此処まできたら覚悟を決めるしかない



A「姐さん、敦を離して……じゃないと私も本気になる」



Aの脅しに尾崎は余裕の笑みを浮かべる



尾崎「凄みが足らんぞ、A。其の程度の殺気ではマフィア()を止める事など出来ぬ」



A「ッ………」



尾崎「……A、鏡花と一緒にマフィアに戻ってくるのじゃ。今ならまだ間に合う。そなたらは闇の花、闇の中でしか憩えぬ」



鏡花「違う!」



尾崎「!」



鏡花「私も彼女も闇の花じゃない」



A「鏡花………」



尾崎「……恨むぞ、小僧

あの子は光に目が眩んでおる

貴様が見せた光じゃ

しかし幸い、まだ手はある」



敦「!」



A「ッ!!」



尾崎が刀先を敦の首元にやる
其れを見たAは直ぐに二人に向かって走り出すが………
ふと何処からか殺気を感じた



Aの足を狙い放たれた銃弾は地面へ撃ち込まれる
軽々と避けたAに尾崎は「……ふふ」と笑う



尾崎「鈍ってはいないようじゃの」



A「抜かりがないね……」



尾崎「当たり前じゃ。異能を知っているからこそ、そなた相手に慢心はせぬ」



狙撃手に狙われていると分かれば下手な動きは出来ない
場所を把握したくてもビルがありすぎるせいで特定が難しい
完全にあっちが有利すぎて詰んでいる



尾崎「この現状、賢いお主なら判るはずじゃ……さぁ、此方に来るのじゃ」



A「行かせないし行かないって言ったらッ?」



尾崎「……小僧を殺す

小僧なき探偵社はさぞや居づらかろうて

そなたらの所為で殺されたとあらば尚更」



鏡花「待って!……判った」



Aの後ろにいた鏡花が彼女の前に出て云う



鏡花「戻ります。だから…」



A「鏡花ッ……」



鏡花の答えに尾崎は美しく笑った

第九十一話_狙撃手→←第八十九話_尾崎紅葉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (289 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
813人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。