第百三話_再会 ページ21
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一難去ってまた一難
組合の襲撃はなんとか
今度はマフィアの異能者が現れた
そこで太宰の提案で政府機関との交渉を行う事にした
そして今その政府のエージェントと交渉するために太宰とAは地下駐車場にいる
A「此れ返す」
Aはショルダーバックから
太宰「おや、善いのかい?
此れさえあれば、また離れるようなことがあっても
何時でも私の声が聴けるんだよ?」
A「いらない」
冗談で云ったのだが即答で否定するAに流石の太宰も少し傷付いたのか
「え″っ……ま、まぁ、君がそう云うなら……」と渋々受け取った
A「そんな物で聴く太宰の声よりちゃんと直接聞く声の方が善い」
太宰「!」
A「………太宰の声好きだから。名前を呼んでくれる声は特に、もっと好き」
照れながら云うAに太宰は「(あぁ〜……此れは……一本取られたなぁ)」と顔を手で隠しながら心中で思った
A「どうしたの?」
太宰「あ……いや、あの、今は顔見ないでほしいな」
A「?」
自分の顔を覗き込むAに太宰は顔を背ける
太宰の行動に理解できていないAはその行動を不思議がった
自分の言動が原因だと気付いていないのがまたAらしい
だがそんな甘ったるい雰囲気も車の音で一瞬にしてなくなった
二人の前に一台の車が止まる
その車から懐かしい人が降りてきた
「何年振りですかねぇ太宰君、Aさん」
A「!」
代理人の名は坂口安吾
太宰治と里見Aのかつての古い友人だ
安吾「連絡を貰った時は驚きましたよ」
太宰「やぁ!安吾!元気そうじゃないか!」
笑顔で安吾の元へ行くが腰に隠し持っていた拳銃を太宰は奪い彼の頭に突き付けた
それと同時に護衛二人も太宰に向かってそれぞれ武器を向ける
太宰「よく来たね、安吾。どうして思ったんだい?私がもう君を許していると」
安吾「………」
A「『全員武器を下ろして』」
太宰以外の二人は彼女の言葉通り武器を下ろす
その行動に一番驚いたのは安吾だった
四年前の彼女しか知らない安吾からしたら自分の意思で異能力を発動する光景なんて驚愕するに決まってる
安吾「Aさ……!?」
A「安吾……ッ!!」
「安吾……安吾ッ……安吾……ッ」とずっと自分の名を呼び続けるAに安吾は嬉しそうに微笑を浮かべ彼女の頭を撫でる
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時