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第百二話_ボイスレコーダー ページ19

.


A「………」



中也「………」



緊張感が其の場を支配した
だが其れは直ぐに無くなる



中也「………判った、今回は引き下がる。だから其れを下ろせ」



A「………」



ゆっくりと銃を下ろす
与謝野も賢次も安堵の息を吐いた
二人にとっても、中也にとっても生きた心地がしなかった数分間だった



A「やっぱり中也は優しいね」



中也「勘違いすんじゃねぇよ。今回は手前の口車に乗ってやるだけだ、次はねぇ」



A「次なんてないよ」



中也「………そうかよ。A」



A「何?」



中也「俺にあれだけ啖呵を切ったんだ。組合なんかに負けんなよ」



A「勿論、負けるつもりはないよ」



中也「フッ……じゃあな」



Aに背を向け、片手を上げて中也は暗闇に消えていく
彼の姿が見えなくなるとAは安堵の息をする
すると急に影が出来た
あっ……と思ったときには既に遅く
与謝野が鬼気迫る顔でAの後ろに立っていた




___
__
_





乱歩達の所に戻ると福沢も与謝野と似たような顔をしており、二人に死ぬほど怒られた



与謝野「二度とあんな危険な真似するんじゃないよ」


A「………はい」



福沢「仲間を守るための行動とはいえ、自分の命を危険に晒す行動は褒められたものではないぞ」



A「………すいません」



福沢「もっと自分の命は大切にするんだ」



A「はい……」



与謝野「たくっ……太宰がこの事知ったら何て云うかね〜」



乱歩「太宰なら知ってたよ」



乱歩の言葉に与謝野は目を丸くする
AはAで驚いておらずむしろやっぱり……と思っていた



A「乱歩さんに"それ"を預けてる時点でそうだなとは思ってた」



乱歩が握っている音声録音機(ボイスレコーダー)を指差しながら云った
あの時、居る筈のない太宰の声が聞こえてきたのは乱歩が音声録音機(ボイスレコーダー)で流したからだ



乱歩「ま、本人もあんまり善い顔はしてなかったって事だけは教えてあげるね」



音声録音機(ボイスレコーダー)と一緒に傘を渡された
その時の太宰の顔が容易に想像できたが直ぐに頭から消す


A「………」



とりあえず此方の一難は去った
向こうは大丈夫だろうか?

改めて皆様に感謝を→←第百一話_此の力は私のだ



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時

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