三十九訓 ページ42
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高杉「覚えてるか銀時?
俺が鬼兵隊って義勇軍を率いていたのをよォ
そこに三郎って男がいてな
剣はからっきしだが機械には滅法強い男だった
「俺は戦しにきたんじゃねェ、親子喧嘩しにきたんだ」っていつも親父の話ばかりしてる奴だったよ
だがそんな奴も親父の元へ帰ることなく
死んじまった
酷い話だぜ、俺達は天人から国を護ろうと必死に戦ったってのに
肝心の幕府はさっさと天人に迎合しちまった
鬼兵隊も例にもれず粛清の憂き目にあい壊滅
河原にさらされた息子の首見て
親父が何を思ったかは想像にかたくねーよ」
高杉の話は先程一緒に酒を飲んでいた源外の息子の話と似ていた
いや、源外の言っていた息子はその三郎で間違いない
銀時「高杉、じーさんけしかけたのはお前か」
高杉「けしかける?馬鹿言うな
立派な牙が見えたんで研いでやっただけの話よ
わかるんだよ、俺にもあのじーさんの苦しみが
俺の中でも未だ黒い獣がのたうち回ってるもんでなァ
仲間の仇を…奴らに同じ苦しみを…殺せ殺せと耳元で四六時中さわぎやがる
銀時テメーにはきこえねェのか?
いや、聞こえるわけねェよな
過去から、由紀から目を逸らしてのうのうと生きてやがるテメーに
牙をなくした今のテメーに俺達の気持ちはわかるまいよ」
銀時「高杉よォ、見くびってもらっちゃ困るぜ」
ポタリと地面に血が垂れる
その血は高杉が抜いている刀を銀時が左手でぐっと強く握りしめたから流れた血だった
強く握られた刀はピクリとも動かすことが出来ず、高杉は驚愕する
銀時「獣くらい俺だって飼ってる」
「ただし黒じゃなく、真逆の白い獣なんだわ!!」と言いながら銀時は右手で拳を作り高杉を殴り飛ばした
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時