第四十六話_爆発 ページ8
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太宰「一度異能が効かないと分かれば君があの子に異能を使うよう命じることはない
だから耳栓を外しても何の問題もない
あの子自身が使う可能性も考えたが
君が云った通りあの子には"自分の意思などなく"
君の命令しか聞かないと解ったから其れも利用させてもらった」
鈴音「……………あ、あはっ、あはははっ!
始めっから勝機なんて此方には無かったってことね
ッ〜………役立つ!!無能!!
何で私が死なないといけないのよ!!!
生きてるだけで罪なお前が死ねよ!!!
お前に生きる価値なんてッ…………ッ!!」
パンッ!!と鈴音の額に1つの穴が開いた
鈴音はバタッと倒れ、2度と立ち上がることはないだろう
太宰「君は本当に不愉快だ」
太宰は死んだ鈴音を冷たい目で見下ろした
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___パンッ!!と銃声が鳴り響く
ドタッと倒れる音がした
Aは自分が倒れていることに気付き、目を開ける
織田は頭に押し当てていた拳銃の矛先を天井に向け、倒れた反動に撃った弾が織田の掌を貫通した
織田「何とか間に合ったか」
A「………」
『織田作、彼女はちゃんと捕獲出来たかい?』
置いてある携帯電話を織田は取り耳に当てる
織田「嗚呼、お前の作戦通りだ。彼女は無事に保護出来たぞ」
其れだけ伝えると織田はピッと電話を切り、座り込んでいるAの前に行き、携帯電話を差し出す
織田「此れはお前の携帯だろ?」
A「………」
Aは無言で携帯電話を受け取る
織田「立てるか?」
怪我をしていない手をAに差し出すが、彼女はじっと見つめるだけで動かなかった
その時ドォォォオオオオオン!!!と倉庫に爆発音が響いた
織田「!!?」
織田は爆音に驚き、辺りを見回すともう倉庫は火の海とかしていた
prrrrr__と織田の携帯に着信が入り、携帯の画面には『太宰』と書かれてあった
織田「太宰か!」
『織田作!直ぐに其処から逃げるんだ!!既に建物が崩壊しつつある!!』
織田「分かった!」
織田は座り込んでいるAの手を引き、立たせ、走ろうとするが……
織田「?」
A「………」
Aはその場に立つだけで走ろうとはしなかった
小さな声で「命令………は………絶対…………」と何度も呟いている
織田は其の呟きを聞いてAがまだ死のうとしてることに気付く
どうして其処まで電話の声の命令に従うのか織田は理解できなかった
だが___
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時