第五十話_粥 ページ12
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こんな身体のAを一人にさせる訳にもいかず
Aは太宰と一緒に住むことになっている
太宰「適当に座ってて良いよ」
A「…………」
まだAの家具はないので今日買った衣類は床に置いておく
太宰「別にそんな隅に座ってなくてもいいのに……」
Aは部屋の角で身体を小さく丸めて座っていた
多分、姉と過ごして居た時はこんな感じだったのだろう
太宰「A、おいで」
太宰は膝を付きAに手を伸ばす、だがAはその手を取ることはなかった
太宰「……まぁ、其処が君にとって落ち着く場所なら其処に居ても善いよ」
太宰は諦めてAの為にご飯を作り始める
だが彼はまともな料理は出来ない
ので事前に買ってきたレトルトの粥を作った
太宰「はい、どうぞ」
A「…………」
Aの目の前に粥の乗っている御盆を置く
Aは見ているだけで食べようとしないので太宰は強く「此れ食べて」と云った
A「………」
漸くAの手が動いて安心した太宰だが………
太宰「馬鹿!!!!!」
A「!…………」
太宰「素手で掴んだら火傷するだろ!!」
Aはスプーンを取るわけではなく素手で其のまま熱々の粥を掴もうとしていたのだ
如何して怒鳴られたのか理解してないAは無言でじっと太宰を見つめるだけだった
其れを理解した太宰はAの手を掴んでいない方でスプーンを取り掴んでいた手の甲に優しく置いた
太宰「食事をする際は此れを使うんだ。解ったね?」
A「………………」コクン
頷いたAは今度はちゃんとスプーンで粥を掬い小さく口を開けパクっと食べる
其れを見て今度こそ大丈夫だと安心した太宰は一旦Aから離れた
A「……………」
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時