花柱は１人の少年に振り回されている【鬼滅の刃】【弐】

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カナエ『A！！いつでも私のこと"姉さん！"って呼んでくれて大丈夫だからね！！』




A「(正直貴女以外を姉と呼びたくない

でも、もしここで断わり、この花魁の機嫌を損ねて

ここ(京極屋)での居心地が悪くなったりでもしたら

我妻くんどころか任務に支障が出てしまうかもしれない)

……わかりました、姉様」



ここは我慢よ、我慢なら慣れているでしょ？花園A




＿＿＿
＿＿
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それから日々、Aは蕨姫花魁の世話をした
その中で花魁は一つの忠告をした



"夜中は私の部屋には入らないこと"
これを守るように言い付けられたのだ



A「(夜中は誰も自分の部屋に入れようとはしない

そして花魁の部屋は日の当たらない北側の部屋……

でも確信がない以上、下手な動きをして怪しまれるのはまずい

どうしよう……)」



モヤモヤしたままAは蕨姫花魁への贈り物を受け取り部屋に運ぶ仕事をしていた

贈り物が多過ぎて蕨姫花魁が帰ってくる前に運びきれるか心配している

と血相を変えた一人の女性が話し掛けてきた



「Aちゃん！！！

さっき善子ちゃんと蕨姫花魁が言い争ってて

花魁の平手打ちで善子ちゃんが怪我を！！！」



A「！！？」



Aは急いで善逸の元へ向かおうと廊下を早足で歩いていると



蕨姫「あら、A、荷物の受け取りは終わったのかい？」



A「！………姉様」



蕨姫「丁度アンタを探していたのよ。もうすぐ店の時間だから仕度を手伝って頂戴」



A「………わかりました」



本当はすぐにでも善逸の元へ行きたかったが"お世話係"の肩書きがそれを許さなかった



A「……あの……姉様……」



蕨姫「なんだい？」



A「……申し訳ございませんでした」



化粧を手伝っている中
突然謝りだしたAに蕨姫花魁は驚いた



A「……先程姉様が誰かと言い争いをしていると聞きました

その相手が私の腹違いの妹とも

この度は善子が姉様にご無礼を働き申し訳ありません

どうか私の顔に免じて善子を許してくださいませんか」



何で揉めたかAは分からなかったがここ数日でAは理解している
この花魁は気に障った事や自分より下(不細工)の人には容赦ないことに



蕨姫「そう、それは悪いことをしちまったね

最近ちょいと癪に障ることが多くてつい

つらく当たりすぎちゃって」

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