花柱は１人の少年に振り回されている【鬼滅の刃】【弐】

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時透「Aさん、僕お腹空いた」



A「……それじゃあ好物のふろふき大根作ってあげる」



時透「やった！僕Aさんの作るふろふき大根が一番好き！」



A「……ありがとう」



Aが部屋の中に入るのを見て時透は先程の笑顔からいつもの無表情の顔に戻す



時透「………」



そしてAの方向に歩いて行くのではなく玄関に向かって歩いて行った




＿＿＿
＿＿
＿





花屋敷の玄関で一人の隊士が立っていた



炭治郎「よし！」



炭治郎が息を吸い声を発しようとしたその時＿



時透「何の用？」



ガラッと時透が玄関から出てきた
炭治郎はまさか男の子が出てくるとは思わなくて「え？」と間抜けな声を出した



炭治郎「えっと、ここってAさんの屋敷ですよね？」



時透「そうだけど？てか何で君がAさんの屋敷の場所知ってるの？」



炭治郎「そ、それはカナエさんから聞きました」



時透はその言葉に顔を歪める



この屋敷を知っているのはお館様と胡蝶カナエと時透無一郎のみ

カナエは分かっていたのだ
時透がAを連れ戻す気はないことを

だから炭治郎にAの屋敷を教えて向かわせた



時透「それでAさんに何の用なの？」



炭治郎「Aさんに会いに来ました！」



時透「じゃあAさんは今忙しいから帰って。それとカナエって人に「Aさんは必ず連れて帰るからこれ以上邪魔しないで」って伝えて」



炭治郎「えっ！？ちょ！！」



勢いよく時透は扉を閉め、鍵を掛ける
炭治郎は「時透さん！！開けてください！！」と言うが扉の前にもう時透は居なかった



炭治郎「俺！！会えるまでここで待ってますから！！！」



炭治郎の大声は屋敷中に響いた





A「………」

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